『お金』にまつわる用語の意外な背景　

From：関谷はやと

インターネットニュースに、
滋賀県に在住する南米籍の男女５名が、
販売目的で違法薬物を密造していて
逮捕されたという記事がありました・・

知っての通り
違法薬物というのは
薬物という言葉の前に
『違法』と付くくらいなので、、

使用し続けると人体に影響が及ぶという
薬物そのものが持つ機能はもちろんのこと、

それ以外にも
今回の件のように売買で使われたお金が
不法行為の資金源になるケースが多いため
売買自体が違法だという意味もあります。

そこで今回もお金の話題になりますが・・

実はこうしたお金って、
『どこで何をして得たお金なのか？』
というのが証明できないため、
そのまま使おうとしても使えません。

例えるなら、
これといった収入の無い人が、
ある日突然１０００万円の車を購入した、
しかも代金は現金一括決済だった・・
なんて話を聞いたら大抵は、

まとまった遺産を手にしたとか、
たまたま買った高額くじが当選した！
みたいなことがない限り、
『怪しい、何か裏があるんじゃないか！？』
そう思うのと同じで、

出所に裏付けのないお金というのは、
簡単に使えないんですね。

そこで用いられるのが、
『マネー・ロンダリング』という方法で、
合法的な商取引を装いながら、
不法行為で得たお金を使う手口です。

ちなみに、
このマネー・ロンダリングという言葉
日本語では『資金洗浄』と表現されていて、
文字通り不法な手段を使った履歴を
消し去っているように映るため、
というのが通説になってるんですけど・・

実はロンダリングのアルファベットって、
洗濯と同じ『ｌａｕｎｄｅｒｉｎｇ』で
直訳すると、お金（マネー）を洗濯する
（ランドリング）になるんですね。

一説によると、
そのことを証明するエピソードして、
ギャング映画などによく登場する、
鼻で吸い込むタイプの麻薬を使うシーンで、
ストロー状のものが使われてますが・・

そのシーンをよく見てみると、
ストロー状に丸めた紙幣を持った客が
売人の差し出した麻薬を鼻で吸い込み、
そのお金は代金として、
そのまま売人の手に渡っています。

ここで現実に戻りますが・・

すると麻薬取引を取り締まる側は、
売人が持っている紙幣を調べて、
紙幣に麻薬成分が付着していれば、
麻薬取引で得たお金だと分かりますよね。

じゃあ売人側はどうしたのか！？というと・・
実際に紙幣を洗濯機に放り込み
洗浄することによって、
麻薬取引のお金じゃないことに
しようとしたんですね〜

実際の行為とイメージが一致したことで、
『マネー・ロンダリング』
という表現が定着していったという話を
今回のニュースで思い出しました。

関谷はやと

 
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