目立たないけど見逃せない『熱』の話 


From:関谷はやと


前回のメルマガでは、
EVが世の中で認知され始めてから、
元々車を作っていた自動車メーカー以外に
新興企業やスタートアップと呼ばれる企業が
続々と参入するようになった大きな理由に

『EVの方がエンジン車よりも作りやすい』
(製品化しやすい)というお話しをしました。

じゃあ何で作りやすいのかというと・・
それは、ガソリンやディーゼル燃料を
エンジンで燃焼させてからじゃないと
動力が得られないエンジン車に対して、

EVならコンセントから充電した電気で、
そのままモーターを作動させることができ、

しかも燃焼による排気ガスや高熱を
発生しないので、その対策が不要だからです。

たしかにエンジンから発生する熱って、
部位によっては200℃以上にもなります。

理論上、
その熱は車を走らせるのに必要な
エネルギーに替わるはずなんですけど・・

現時点での技術的な限界もあり、
耐熱性の高い金属を使ってその熱を放熱
(捨てている)しているのが現状です。

そのくらい
『熱』というのは車を作る側にとって
高い難易度が要求されるため、
新興企業が参入するにはハードルが高い・・
と言わざるを得ません。

その点EVなら、
エンジン車ほどの高熱は発生しないので、
作りやすいと言えます。

とはいえ、
電気という物質が全く発熱しないのか、
というと実はそうじゃなく・・
回路内を流れることで熱を発生します。
しかも条件によっては金属製の構成部品や
電線を溶かすほどの高熱を、です。

ただ発熱する個所がピンポイントなので
目立ってないだけなんですね。

特に電気で走るEVには、
消費電力が小さいという理由で、
様々な照明装置に多用されるLEDは
その代表格で最近は車のヘッドライトにも
LED電球が使われるようになりましたが、

構造上、
発光部分はほとんど発熱しないものの、
その分LEDの電気回路は高温になるので、

電気回路の熱を放熱するための
『ヒートシンク』(黄色く囲った部分)
と呼ばれる部品が特別に設けられています。

そう考えるとEVも、
エンジンから発する熱ほどではありませんが、
それでも『熱』を制御したり
有効利用するための技術は必要ですし、
その積み重ねが他社製EVとの差別化への
大きな要素になっていくと思います。

関谷はやと

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