最近注目の出張整備 

From:関谷はやと


経営効率を高めるための一環として、
ここ数年で国内自動車メーカー系列の
販売店(ディーラー)が店舗の統廃合など、
大規模集約化を進めたことで、

オイル交換やランプ類の交換といった
『ちょっとした整備』をやってもらうにも
店舗によったら入庫の予約が必要ですとか、
その予約も先の日にちまで埋まっていて、

ユーザーにとっては、
ちょっとした整備でも中々受けてもらえない・・
という状況になるケースもあると聞きます。

そんな中、
じゃあ自分たちメカニックの方からユーザー宅に
出向いて整備すればいいじゃないか!?
という発想で『出張整備』を提供する事業者が
生まれました。

自宅ガレージやあらかじめ許可を得た
『月ぎめ駐車場』といった場所を使って、
自分の車のメンテナンスをやってもらう・・
という出張整備なんですが、

ユーザーにとっては、
予約が取りにくい中でスケジュール調整をしたり、
当日車を持ち込むといった手間が不要となり、
そうした利便性の良さが受け入れられ
出張整備を利用するユーザーも増えているそうです。

ところが!
さっきお話ししたオイルやランプ交換のような
ちょっとした整備なら問題ありませんが、、

例えば『ブレーキパッド』と呼ばれる
ブレーキを作動させるための摩擦材を交換する、
といった整備の場合、僕たちメカニックにとって、
作業自体の難易度はそれほど高くないものの、

ユーザーの安全を確保するという観点から、
場所や設備、メカニックの人数など、
国の要件を満たして認証を取ったお店じゃないと
作業してはいけないルールになっているんですね。

そんな中、出張整備を行っている事業者から、
ブレーキパッドの交換も屋外で整備できるよう
規制緩和して欲しいという要望が出されたそうです。
(ブレーキパッドのほかにオルタネータ
(発電機)やセルモーターの交換作業も)

たしかに、
広い意味の同業者でもある僕としては、
作業の難易度やユーザーの利便性と
入庫予約する時の実情だけを考えれば、
規制を緩和してもいいと思うんですが、、

ただ問題は、
本来そうした作業を行った場合には、
メカニック当事者とは別の
『整備主任者』と呼ばれる資格者が、
確認作業を行うルールになっているので、

出張整備のメカニック1人で
全て完結できるようになってしてしまうと、
作業の安全性や確実性を当事者以外、
誰も証明できなくなってしまうんですね。

すると、いくら作業前の時点で
ユーザーから同意を得ていたとしても、
その後もし何かの不具合が発生してしまうと
作業したメカニックに全責任がかかってしまう、、
という事態も起きてしまいます。

ユーザーからの需要が大きく、
ビジネスチャンスになるとはいえ、
出張整備のメカニックを守るためにも、
もう少し慎重に話を進めた方が良いと思います。

関谷はやと

関谷はやと

 
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