油種間違いに注意! 

From:関谷はやと


インターネットのニュース欄に
関東にあるガソリンスタンドで
ディーゼル車用の燃料である軽油が混じった
レギュラーガソリンが販売されていた・・
という記事がありました。

このニュースの見出しを最初に見た時、
僕は『不正燃料を販売していたのか!?』
そう思って記事を読み進めてみると、

ガソリンスタンドの地下に埋められている
貯蔵用タンクに燃料輸送車が補給した際、
レギュラーガソリン用のタンクに間違って
軽油を注ぎ込んでしまったんだそうです・・

という訳で、
不正燃料ではありませんでしたが、
ただ軽油の混入したガソリンで
車を走らせてしまうと成分の違いから
軽油が燃焼し切らないため、
力強く走ることができなくなります。

つまりガソリンとして販売することができません・・
ということは、
地下タンク内に貯蔵されているガソリンを、
いったん全部抜き取った上で、
新しいガソリンと入れ替える必要があるんですね。

ちなみにですが、
現在はセルフ給油式のガソリンスタンドが
主流になったことで、
こうした燃料の油種間違いが増えていて、

今回のニュースのように、
ガソリン車に軽油を給油してしまった・・とか、
逆に軽油を燃料とするディーゼル車に
間違ってガソリンを入れてしまったという理由で
修理に入庫するケースが一定頻度であります。

ガソリン車に軽油を入れてしまった場合は、
混入割合にもよりますが、
さっきもお話ししたように、
エンジンの出力が低下するかエンストする程度で、
エンジンが深刻なダメージを受けることは
滅多にありませんが・・

逆にディーゼル車に
ガソリンを給油してしまうと、
軽油には潤滑成分が含まれていて、
それが燃料噴射装置の金属部分を
摩擦から守っているんですけど・・

ガソリンには潤滑成分とは反対の
油分を取り除く性質があるため、
燃料噴射装置の潤滑が出来なくなって、
焼き付きを起こしてしまうことがあります。

そうなると
燃料噴射装置本体を取り換えるとか、
場合によっては
エンジンそのものがダメージを受けて
高額な修理費用となることがあります。

関谷はやと

 
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