ブレーキについて 

From:関谷はやと

先日、静岡県側の富士山麓を通っている
『ふじあざみライン』の下り道路で
ツアー客を乗せた観光バスが横転する、
という事故がありました・・

事故の原因は、
左右のカーブが交互に連続した
『つづら折り』と呼ばれる形状の下り坂で
ブレーキが効かなくなってしまったバスが、
そのまま道路の側面に乗り上げた後、
バランスを失って横転したものです。

事故後バスの運転士(26歳)も
『ブレーキを踏んでもが効かなかった』
と言っていたようなので間違いないでしょう。

では何でブレーキが効かなくなったのか?
現時点での見解によると、
下り坂でバスが自然に加速するのを抑えるため
フットブレーキを多用したことで、
ブレーキ装置が加熱して機能が低下する
『フェード現象』を起こした結果じゃないか、
とのことでした。

ここでフェード現象について説明すると、
車のブレーキというのは、
主に金属製の部品で構成されていて、
部品(金属)同士を密着させることによって、
車の運動エネルギーが吸収された結果、
車にブレーキがかかるんですが・・

その際、吸収された運動エネルギーは、
熱エネルギーに変換されるため、
その結果、車のブレーキ装置は熱くなります。

言い換えると、
運動エネルギーを熱に変換することで、
車のブレーキは作動しているんですね。

こうして熱くなったブレーキは通常であれば、
走行時の風を受けて冷やされることにより、
再び運動エネルギーを吸収できる
(車にブレーキをかけることができる)
ようになるんですが・・

今回のように、
つづら折りの下り坂でブレーキを多用すると
ブレーキが熱くなったまま冷やされず、
結果としてブレーキペダルを踏んでも、
ブレーキが効かなくなってしまうんですね〜
(僕もトラックで経験したことがあります)

そのため、フットブレーキだけじゃなく、
車のギヤ(変速機)を低い方に操作し、
変速機を通じてエンジンにも
運動エネルギーを吸収させることで
車にブレーキをかけています。

これが俗にいう
『エンジンブレーキ』と呼ばれる方法です。

ただ、エンジンブレーキは
足でブレーキペダルを踏むフットブレーキよりも
作動した時のショックが大きいため、
特に観光バスの場合には乗客から、
『乗り心地が悪い』とか『運転が乱暴だ』
といった印象を与えてしまうこともあるので、
より高い運転技術が必要となります。

運転士の年齢(26歳)から察すると、
観光バスに乗務できる『大型二種免許』を
最短で取得していたとしても、
2年ほどしか経っていないので、
どうしても埋められない経験値の浅さが、
事故の大きな要因になったんじゃないかと・・

関谷はやと

 
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