交通事故ゼロを目指した車
インターネットや車関連の専門誌に
話題に上らない日が無いくらい、
世の中からの注目を集めているのが
『自動運転』に関する技術です。
今朝目にしたニュースにも、
ホンダが2030年頃の実用化を目指して
車の走行状態やドライバーの
わずかな傾向の変化や挙動の変化を
AI(人工知能)で分析して、
ドライバーの体調の異変を見つける技術開発
に乗り出すという記事がありました。
具体的には、認知症や緑内障のように、
比較的進行が緩やかでドライバー自身では、
中々自覚しにくい症状を早期発見することで、
交通事故の防止につなげる狙いがあります。
これによってホンダは、
従来の運転支援技術から、さらに、
体調や病気の疑いの分析にまで踏み込んだ
技術開発に取り組むことになります。
たしかに、、
運転技術に自信のあるドライバーや
若くても運転歴のあるドライバーにとっては、
『そこまでして運転する必要があるのか!?』
とか『事故を起こしてからじゃ手遅れだ』
そう思いたくなるのも分かります・・
ただ、僕がこれまで接してきた
高齢ドライバーの方々に聞いてみると、
自身の体調や運転技術に、
あくまで日常運転に支障のないレベルで、
少なからず不安を覚えながらも、
『自分のことは、できる限り自分でやりたい』
そういった気持ちで運転されている人が、
実はほとんどなんです。
そう考えると、
自身の体調に自覚もあり、
注意を払って運転しているにも関わらず、
高齢ドライバーは体調や認知機能の低下によって、
事故を起こす確率が高くなる、という理由だけで、
『車の運転をしちゃいけない』というのは、
あまりにも一方的じゃないかと思うので、
ホンダの取り組みによって、
この問題が解決することを願っています。
こうした、
運転支援に関する最先端技術とともに、
ハンドルを握ることなく移動できる
『完全自動運転』の実現も期待されていますが、
でも、そのためには車の進化に合わせて、
周辺環境も全て変える必要があります。
ただ、あまりにも現実離れしてるので、
この先もドライバー自身のハンドル操作で
車を走らせる状態が続くんじゃないかと・・
だとすれば、
その前提で交通事故が起きないように
しなくちゃなりませんよね・・
ここからは僕の勝手な想像ですが、
その視点で開発される車は、
ドライバー自身がハンドルやアクセル、
ブレーキ操作はするものの、
それは、あくまで事前にプログラムされた
安全走行の許容範囲内を
トレース(なぞる)しているに過ぎず、
たとえ車がスピンする程の急ハンドルを切っても、
タイヤはスピン手前までしか曲がらないとか、
カーブを曲がり切れないような
スピードにまでアクセルを踏み込んでも、
それ以上スピードが出ないとか・・
つまりドライバーが、
どんな運転操作を行おうとも絶対に、
安全走行の許容範囲を超える動きにはならない
『完全自動運転の一歩手前の車』が、
今後の主流になっていくと思います。
関谷はやと
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