地球温暖化防止の『後押し』なのか、それとも・・ 

From:関谷はやと


前回のメルマガでは、
エンジン車の排気ガスに含まれるCO2が、
一定の基準を超えて排出される車には、
その車を生産しているメーカーが、

『排出権クレジット』『カーボンクレジット』
と呼ばれる仕組みのもと、
CO2の排出量に応じて、
燃費計算上で1トン当たりいくら、という形で
CO2を買い取らなきゃいけないルールが、

どこにでも存在している、
CO2という物質に値段をつけることで、
途方もない額のお金が動くようにした、
まるで現代の錬金術のようだ、という話でした。

ところで、
このカーボンクレジットによるCO2の価格が、
実際にいくらなのか?気になりますよね・・(笑)

そこで調べてみると、

EVの普及に熱心なヨーロッパでは、
CO2の取引価格が1トン当たり
60ユーロ(約7800円)となっています。

ちなみに日本では
CO2の取引価格が1トン当たり
5600円前後となっていて、
この20%程度の価格差は、
たぶん政策の違いによるものかと・・

ただ、、CO2って目に見えないので、
1トンあたりいくらとか言われても
いまいちピンと来ないですよね〜

そこで、、
先日、株価時価総額が
1兆ドルを超えたことで話題になった、
アメリカのEVメーカー
『テスラ』を例に挙げることにします。
(日本円でおよそ110兆円!?驚)

その前に、少し話題がそれますが・・
これまでに、
株価時価総額で1兆ドルを超えたのは、
マイクロソフト、アマゾン、アップル、
グーグルの親会社アルファベットといった、
その時代を象徴するような企業ばかりです。

ところで、
テスラが1兆ドルを超えた背景には、
一体何ががあったのかというと・・

まず、
今年7〜9月期の業績が、売り上げ、
利益とも過去最高になったことや、

アメリカの大手レンタカー会社
『ハーツレンタカー』から、つい先日
テスラのEV10万台を受注したとか、

日本の電機メーカー『パナソニック』が、
テスラのEV向けに開発した、
従来型より5倍の容量がある新型電池に、

実用化と生産の見通しが立ったことで、
EVの大幅な性能向上とコスト削減になる、
と期待されたことなどです。

ちなみに、
このニュースのおかげで、
パナソニックの株価自体も
『年初来高値』を更新したそうです。

ところがテスラには、
それだけじゃない隠れた資産があって、、

それが、
CO2を排出しないEVには、
エンジン車から排出されるCO2量に相当する
『排出権クレジット』が付与されるため、

最初にお話しした、
エンジン車を作っているメーカーから、
超過した分のCO2排出量と引き換えに
『排出権クレジット』を
買い取ってもらっていたんですね〜

その額なんと、
2億8000万ドル!?(約315億円)
これだけのお金が、
わずか7〜9月の3か月間で
余分に入ってくるんですから、

いかに『排出権クレジット』の制度が、
現代の錬院術であるか分かると思います・・

とはいえ、テスラのような、
EVを作っているメーカーに
こういった資金が行き渡ることで、
CO2排出量を削減させるのが目的なので、

排出権クレジットの制度が
地球温暖化防止への後押しになるなら、
もちろん良い制度だと思いますが・・

ただ、これが他の自動車メーカーの
『足かせ』になっては本末転倒なので、
CO2の価格設定にはバランスが必要です。

関谷はやと

 
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