リプロ　

From：関谷はやと

つい先日、
三栄自動車の仕入れ先である
スズキの担当セールススタッフから、
すでに販売済みの車に
『改善対策』が必要との案内がありました。

その内容は、
エンジンを制御している
車載コンピューターの機能に
不具合が発生する恐れがあるとして、

車載コンピューターに
専用の端末機を接続して、
プログラムの一部を書き換えるという作業で、
今回のタイトルにもあるように、
『リプロ』と呼ばれています。

ちなみに『改善対策』というのは、
安全に関する部分を改善するための
『リコール』と同様、不具合の内容を
自動車メーカー自身が
国土交通省に届け出る案件の１つで、

安全性に直結しないものの、
対策しないままで乗り続けていると
使い勝手や車の調子が悪くなりますよ、
というタイプの不具合です。

ところで『リプロ』って何のこと？
最初は僕も『？？』だったので調べてみると、
プログラムの書き換えを表す
『リ・プログラム』という言葉を略して
リプロと呼んでいることが分かったんですけど、

実は車業界の中には
知らずに使ってる人が意外と多いんです・・

話を戻します。

車にとって必要な改善対策とはいえ、
改善対策が実施できる整備工場に
車を入庫させなくちゃならないので、
乗っているユーザーにしてみれば、

今のところ、
さしたる不具合も無いのに面倒だなあ・・
そう思う人もいるはずです。

また、受け入れるお店側にとっても、
もし改善対策の必要な対象台数が多ければ、

その対応をするために、
元々予定している他の整備入庫の台数を
調整しなくちゃならず、
やはり面倒だなあ・・となるんですけど、、

『リプロ』のような内容の作業の場合は、
自動車メーカーの別を問わず、
どうしても、
このやり方になってしまうんです・・

だったら、
車を入庫してもらうことなく、
リプロ、あるいはプログラムの
アップデートが可能になれば、
ユーザーとお店の双方にとって、
これほど効率的なことはありませんよね。

実はその発想のもとで
すでに車を作っていたメーカーがいて・・
それがあの『テスラ』だったんです（驚）

テスラの場合は、
自社で独自開発したソフトウェアを
通信機能（Ｗｉ−Ｆｉ）を使って
後からアップデートできるように、

その機能を、車を作る段階から、
車載コンピューターに持たせていたんですね。

なのでテスラのＥＶは車というよりも、
走るパソコンみたいな気がしますが、

ただ作業効率や必要性を考えると、
他のメーカーも、
今後はテスラと同じ方法を
採るようになるかも知れませんね〜

関谷はやと

 
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