『車名』に込められた法則 最終話
これまで3回に渡って、
車1台ごとに付けられている車名の
傾向やパターンについてお話ししました。
まとめると、
ドイツ車のベンツやBMW、
日本のレクサスのように
数字とアルファベットの規則的に組み合わせで、
車格やグレード、性能を表しているタイプと、
その車から発するイメージや
作り手のコンセプトを車名に込めた結果、
叙情的ともいえる固有名詞や造語が
名付けられるタイプの2パターンがあって、
実はそれぞれが、
ビジネス戦略的な理由に基づいて
車名が付けられていたんですね。
どん戦略なのかというと、
まず数字とアルファベットの組み合わせの方は、
主に高級車に多く見られるパターンで、
もともと、人々の間に高級車としての
ブランドイメージが認識され、
定着しているという前提があるので、
車格やグレードや性能を
シンプルに表現してくれれば、それで十分で、
凝った車名など、かえって付けていない方が、
車自体の魅力も、
ユーザーにより深く伝わるはずだと、
考えられた結果です。
いっぽう車名に、
固有の名詞や造語が付けられると、
その車を作っているメーカーの事よりも、
モデルそのものの個性や
特徴の方が強調されていくため、、
それが、
ユーザーの中で強い愛着となって
表れるという結果をもたらします。
そんな訳で、車名というのは、
ただイメージだけで付けるとか、
数字とアルファベットを
組み合わせるのが流行りだから・・
みたいな理由じゃなく、
かなり戦略的な考えのもとで、
付けられていることが分かります。
ところが、、
実は今から30年ほど前のこと
日本がバブル経済で空前の好景気だった頃、
広島県に本社を置くマツダは、
自社モデルのブランドイメージが
まだ十分に確立できていないにもかかわらず、
『オートザム』『ユーノス』『オートラマ』
『アンフィニ』という具合に、
あろうことか
『マツダ』以外のブランドを次々と立ち上げて、
マツダという会社名を
目立たなくしてしまったんですね〜(驚)
そしてバブル経済が崩壊すると、
その影響以上に
マツダの業績は急落へと向かいました・・(泣)
ただ、、それから30年かけて
マツダはガソリン車、ディーゼル車ともに、
独自の技術で高効率なエンジン開発を
成功させたことよって、
ようやく持ち直すことができました。
ところがマツダは、
ここへ来て何を思ったのか!?
今度は自社のモデル名を、
高級車ブランドのように
数字とアルファベットを組み合わせた
車名へと変えてしまったんですね〜
『マツダ○○』の車名で十分伝わるのに・・
ホームページでラインナップを見たときには、
自動車ビジネスに関わっている僕でも
区別がつかない程、せっかくの良いモデル達が
没個性化しているように見えて、、
『また、やらかしたな〜』と思っています・・
関谷はやと
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