高級車ブランドらしさとは一体　

From：関谷はやと

つい先日、
自動車整備業界の間で、
衝撃が走る出来事がありました。

それが、
東京都内にあるトヨタ直営の
レクサス・ディーラーによって行われた
数百台規模に上る『不正車検』の発覚です。

いつもあなたに読んでもらっている
このメルマガでもお話ししていますが、、

僕自身、
その昔トヨタにいたこともあるので、、
なるべくなら、この話題には
触れたくないなあと思う反面、

今回は国内トップメーカーの
トヨタで起こった出来事だけに、

やはり正確な情報だけは、
きちんとお伝えしておかないと、

トヨタがやるくらいだから、
どこもやってんだろう！みたいに、

僕を含め、
全国で頑張っている同業者が
そんな風に思われるのも嫌なので、
今回お話しすることにしました。

この件はニュースにもなってたので、
すでに知ってる人もいるかも知れませんが、

一体、どんな不正だったのかというと・・

車検の検査項目のうち、
ヘッドランプの明るさと前輪の角度、
それに駐車ブレーキの効き具合のデータが、
基準を満たす数値に書き換えられていたのと、

排気ガスの成分データと
スピードメーターの精度の検査を
実施していなかったそうです・・

これだと、あと残っているのは、
フットブレーキの（足で踏む方のブレーキ）
効き具合の検査くらいなので、

逆にいうと
フットブレーキの検査以外は、
全てスルーしてたという・・（驚）

車検というのは、
車の安全性や環境に関わる検査だけに、
あまりにも！？って感じです・・

さらに今回の不正が起きた背景として、

車検をこなすメカニックの人数が
不足しているにもかかわらず、
短時間車検の導入によって、
入庫台数ばかりを増やして、

ユーザーへの納期を優先する余り、
必要な検査をスルーしてしまったとのこと・・

まあ、誰しも
間違いを起こすことはありますが、
これじゃ言い訳にもなりません！（怒）

しかもレクサスって、
トヨタの中で最も高級なブランドなのに、
何をせかせかする必要があるのか・・

高級車ブランドらしく、
もっと堂々と構えてて欲しいですよね〜

その反面、
同じ高級車ブランドでもＢＭＷのように、
それまでの高級車ディーラーでよく見られた

何となく敷居が高いなあ・・とか、
自社ブランドのメンテナンス情報を
極力公開しないことで、
自分たちの優位性を保つといった
閉鎖的な対応を改めて、

三栄自動車のような整備工場や
中古車販売店に向けて、

自社ブランドの部品（純正部品）を
もっと購入しやすい環境にしようと、
取り組んでいるメーカーもあるんですよ。

これって、
たとえ自社ディーラーに入庫しなくても、
ＢＭＷに乗ってくれているユーザーには、
満足してもらいたいという
気持ちの表れじゃないかと思います。

きっと、たまたまなんでしょうけど、、

高級車ブランドの中で
両極端な話題が同時に挙がったことから、
かえってレクサスの失態が、
目立つ結果となってしまいました。

関谷はやと

 
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