CO2が売れる!? 

From:関谷はやと

インターネットの経済ニュース欄に、

トヨタは2035年までに、
全世界の工場で排出する
二酸化炭素(CO2)をゼロにする
(カーボンニュートラル)
新たな目標を明らかにした、
とありました・・

ちなみにこの目標は、
当初トヨタが2050年までに・・
と発表していた目標から、
15年も前倒しで達成させるという、
非常に意欲的な数字です。

では、どのような方法で、
当初の目標よりも15年も早く
CO2排出量をゼロにするのか、
というと・・

熱や電気エネルギーを使うことで
特にCO2を多く排出している、
鋳造(溶かした鉄を型に流し込む)や
塗装の工程を大幅に刷新するそうです。

具体的には、
塗装工程で塗料を吹き付ける代わりに、
ボディカラーのシールを貼り付けたり、、

プラスチック製品の場合は、
通常なら成型という工程で形作られたあと、
塗装工程で塗料が吹き付けられますが、

これを成型されたプラスチック型の中で、
塗料を押し付けるように塗装(圧着)して、

塗料の吹き付け作業そのものを省くなど、

そうやってCO2の排出量を
毎年2〜3%ずつ削減していくのと合わせて、

ソーラーパネルや
風力・水力発電といった
再生可能エネルギーの導入のほか、

さらにCO2排出権を他者から購入する
『カーボンクレジット』
と呼ばれる方法も使って
2035年までに
目標を達成させる計画だそうです。

ついに、
二酸化炭素までもがお金に代わる時代が
やって来たんですね〜

でも、これって他人事じゃなく、
例えば、この先僕たちが車を買う時には、

カーボンニュートラルや
カーボンクレジットに要した費用が、
車両代金に上乗せされるため、

間接的にではありますが、
CO2(というか排出削減量)を
買うことになるんですよ。

果たしてこれを、
新たな価値の創造と取るか、
それともインチキ(まやかし)と見るかは、

人によって異なるんでしょうけど・・

ただ、
カーボンニュートラルという考え方が
世の中に浸透するにつれ、

車両代金と一緒に、
この車にはCO2排出削減量
○○kgが含まれています、
みたいな表示が出たり・・

でも、ほとんどの人にとっては、
CO2の排出量なんて、
持っててもしょうがないはずなので、

すると今度は、

そういった種類のCO2を買い取って、
さっきお話ししたような、
CO2排出権を必要とする
企業や団体に売る人たちが
現れるかも知れませんね〜

まあ、これからのことなので、
どこまで真剣に発展するのか、
現時点では分かりませんが・・

ただ、そこまでされると、
やっぱりインチキ(まやかし)っぽい気に
なってくるのは、僕だけでしょうか・・(笑)

関谷はやと

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