名言が生まれた場面
ホンダの創業者、
本田宗一郎氏の有名な言葉の1つに
『レースは走る実験室だ』
というのがあります。
これは、
レースという場が、コースや燃料の量、
車の基本性能といったルールのもとで、
非常に過酷な条件の中を一番速く、
しかも最後まで走り続けられる車が、
最も優れた車である、
という考えから生まれた言葉で、
シンプルだけど、
非常に奥深い表現だと思います。
そうやって、
レースから得られた成果を
市販車に反映させることを繰り返しながら、
車の性能は向上してきた、
という側面があるんですね〜
ところで、、
少し前にこのメルマガでも、
三菱自動車のモータースポーツ・ブランド
『ラリーアート』が復活する、
というお話しをしましたが・・
これも単に、
昔流行ったブランドの力を借りて、
ユーザーに認知してもらおう、
といった販売戦略だけじゃなく、
レースへのエントリーを通じて、
車両開発に活かそうという
目的もあるんですよ。
ちなみに、
いま三菱が力を入れているのが、
SUVタイプの車を電動化することで、
実際にラインアップを少しずつ広げています。
そして、ここからは僕の想像ですけど、
現在、三菱がサポートしているのは、、
オフロードのレースが主体で、
市販車をベースに改造して、
レース車両へと仕上げています。
まあ、今のところはエンジン車での
エントリーとなっていますが・・
市販車の方向性から見ると、
レース車両にも電動化のアイデアを
次々と投入してくるんじゃないかと
思っています。
例えば、
EVの燃費(電費)を向上させるには
車の軽量化は避けて通れません。
そこで、
EVの部品で最も重量のある
電池(バッテリー)を軽くしながら、
強度や耐久性を持たせるために、
車や部品の開発をしようとすれば、
灼熱の砂漠や未舗装地といった
過酷な条件でEVを走らせることで、
最も早い時間で、
実践的なデータを得られるからです。
そうやって考えると、
最初にお話しした
『レースは走る実験室だ』という言葉が、
今でも十分に通用する名言だと、
思ってもらえるはずです。
関谷はやと
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