ラリーアート復活　

From：関谷はやと

先日、
三菱自動車から１１年ぶりに
『ＲＡＬＬＹ　ＡＲＴ』
（ラリーアート）
というレースブランドを
復活させるという発表がありました。

復活の理由は、

世界的に見てもＳＵＶへの人気が
高まっていることを受けて、

元々、モータースポーツ
（特にラリー）で実績のある

『ラリーアート』

というブランドを使って、
自社製品に付加価値を付けよう、
という経営戦略です。

実は今から３０年ほど前ですが、
当時、三菱自動車が販売していたＳＵＶ
『パジェロ』が火付け役となって、

日本国内にＳＵＶブームが起きたという
成功例があります。

そして、
パジェロのブランドイメージを上げるため、
モータースポーツ面から支えていたのが、
『ラリーアート』で、

実際のレース活動や
ラリーアートブランドの
自動車用アクセサリーやパーツを
開発・販売していくことで、

三菱自動車という会社自体が
ＳＵＶやオフロード車
モータースポーツ（特にラリー）に
力を入れている会社だという風な
企業イメージが確立されていきました。

これは、
モータースポーツ活動が、
企業の広告宣伝として
うまく機能している典型例です。

ところが、、この方法、
うまく行ってる時はいいんですけど、

例えばレースに勝てなくなる、
つまり、モータースポーツでの
成績が悪くなってしまうと途端に、

車そのものの人気も落ちてしまい、
販売台数に響くという傾向があるんです・・

なので、
この方法を採用する場合は、
常にレースに勝てる車を開発し、

仮にレースで負けても
エントリーし続けねばならず、

場合によっては、テレビＣＭや
大規模イベントのスポンサーになるよりも
お金がかかることも・・

そう考えると、
現在でもモータースポーツに
エントリーし続けているメーカーに

元々レース活動から発展した企業や、
創業家が会社のオーナーだという
企業が多いことに気付きます。

とはいえ三菱自動車も、

自動車以外の
あらゆる産業分野に顔が効く、
というグループ企業の力を使えば、

また以前のパジェロのように、
ブームに乗れる可能性は
十分に持っているので、

せっかく復活させた
ラリーアートというブランドを
長い目で育てていって欲しいなあ、
と思います。

関谷はやと

　
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