脳科学的にビジネスを見ると・・　

From：関谷はやと

ここ数年の間で、
テレビを始めとするメディアに、
頻?に登場するようになったのが、
脳科学とか心理学の専門家、
と呼ばれる方々です。

その影響もあって、
本来なら目に見えない内容や現象のため、
取っつきにくいイメージのものが
割と身近になった感があります。

そこで、実はつい先日、
インターネットの新車紹介サイトに
この脳科学に直結しそうな
話題を見つけたので、
あなたにお話ししたいと思います。

愛嬌のあるスタイルから、
日本市場でも人気がある
イタリアのコンパクトカー
フィアット５００に『アバルト』という
高性能シリーズがあるんですが、

そのアバルトが今回、
自分好みのボディーカラーやシートカラー
アクセサリーパーツの組み合わせによって、

なんと１４０００通りもの
カスタマイズが可能となる販売施策を
５月３１日までの期間限定で
実施するんだそうです・・

フィアット５００については、
以前にもこのメルマガでお話ししましたが、
特徴的なのは、その販売施策で、

普段から専用ボディーカラーとか、
専用パーツを装着した限定車モデルを、
矢継ぎ早に少量ずつリリースすることで、

ユーザーを飽きさせないための工夫に
力を入れているメーカーです。

ところが、
いくら自分好みの車に仕立てるといっても、

１４０００通りもの中から、
一つ一つ気に入ったのを確認してたら、
あまりにも選択肢が多すぎて、
期限までに決め切れないんじゃないか？
と思いますし、

たいていの場合は、
『１４０００通り』という数字を聞いただけで
脳が考えることを止めてしまうはず・・

ここで興味深いのは、
以前僕が読んだ本の中で、
脳科学とビジネスを関連付けた本があって、

執筆者でもある脳科学者の実験によれば、

高級食料品店に、
６種類と２４種類のジャムを、
それぞれ別に並べ選択肢の異なる状況で、

来店客がどういった行動に出るか？
という実験を行ったそうです。

そこで、
立ち止まってジャムをチェックしたのは、

ジャム６種類の場合が４０％
２４種類の場合が６０％と、
お客さんは選択肢の多いときに、
よりジャムをチェックしたんですけど・・

ところがチェックしたした人の中から
実際の購入にまで至ったのは、
ジャム6種類の場合の３０％に対して、

選択肢の多い２４種類の場合は、
たった３％のお客さんしか
ジャムを買わなかったそうです。

まあ、車とジャムとでは
商品性が違うので、この実験結果が、
そのまま当てはまる訳じゃありませんが・・

でも、あまりにも選択肢が多すぎると、
人間の脳は選ぶことを途中で
止めてしまうというのは説得力があります。

ただ、、アバルトの
１４０００通りという選択肢を
今度は数学的に見てみると、
２４×２４×２４＝１３８２４で、
約１４０００通りとなるので、
（２４通りというのは偶然です）

例えば２４通りのボディーカラー、
２４通りのシートカラー
２４通りのアクセサリーパーツの組み合わせ、

にすれば、、ユーザーにも幾分か
イメージしてもらえるんじゃないかと・・

こんな風に脳科学とビジネスとは
深い関連性がありそうですね〜

関谷はやと

　
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