半導体が足りない！　

From：関谷はやと

古来より日本では、
お米を主食とする生活をしていますが、
現代の工業製品には欠かせない
代表的な素材である『半導体』のことを、

主食のお米に例えて『産業のコメ』
といった表現をすることがあって、

いつもこのメルマガを
読んでくれている人の中にも
耳にしたことがあるんじゃないかと思います。

ちなみに、
半導体がどんな役割をしてるのかというと、

部品や製品を作動させるのに必要な
電気の流れに方向性を持たせたり、
流れる量をコントロールしたり、

電気を流したり止めたりするといった
スイッチのような役割を担っているんですね。

ところが、そのくらい何にでも
利用されている半導体なんですけど、

この最近、
各地にある半導体製造工場が
相次ぐ火災事故によって製造が滞り、

高機能化していく
スマートフォンや車や家電製品など、
ただでさえ今以上に半導体が必要な中、
需要に追いつけなくなっているんですね〜

もちろん
三栄自動車も影響を受けていて、
例えば新車の注文を受けても、
車そのものは何とか完成したけど、

カーナビやバックカメラ、
ドライブレコーダーといった周辺機器の、
入荷目途が立たないため納車できない、
といった状況になっているんです・・泣

ところで半導体工場の火災ですが・・

昨年１０月には宮崎県にある工場が、
先月末には茨城県にある別の会社の工場、
さらに！それとほぼ同時期に
海外（台湾）でも
半導体工場の火災が相次いたことで、

何で半導体工場ばかり火災に遭うのか？

ここまでタイミングが重なるのは
単なる偶然じゃなく、
誰かに狙われているんじゃないか！？

みたいに、スパイ映画さながらの
憶測を語る人たちまで現れ始めたんです。

まあ、その方が
ストーリー性には満ちてますけど、
ちょっと考えすぎだと・・

というのも、
半導体の製造工程の中には、

材料を高温の炉（ろ）の中で
焼結（しょうけつ）させる工程があり、
ただでさえ
火災のリスクが潜んでいるんです。

そこへ持ってきて、
高温炉のような製造機械や装置って、

半導体の需要サイクルから察すると、

どの半導体メーカーにも、
ほぼ同時期に設置されたはずなので、

トラブルを起こすタイミングも、
やはり重なるんじゃないかと思います。

まあ裏を返せば、製造機械の精度が
それだけ高いという証拠なんですけどね・・

そう考えていくと、
この先、同様の火災事故を起こさないよう
製造工程の改善や製造機械の改良といった
ハード面の対策もたしかに必要ですが・・

それに加えて、
生産量を落としてでも
製造機械の導入時期を意図的にずらすとか、
もっとソフト的な発想が必要なのかも・・

いくら他社より
早く大量に生産することを競っても
火災が起きてしまったら、
１つも作れませんからね〜

関谷はやと

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