静粛性にかけては・・ 

From:関谷はやと

先日、日本でも販売され始めた
ドイツの高級車メルセデス・ベンツの
最上級グレード

『Sクラス』の試乗レポートが、
インターネットの
新車情報サイトに載っていました。


ちなみに、
今回のレポートを書いたのは、
自身でもレースに参加した経験がある
オーストラリア出身の
有名なモータージャーナリストで、

氏によれば、あまりの静粛性に
新型Sクラスの乗り心地を
『まるで雲の上を走っているような
フィーリングだ』と語っていました・・

ところで、
ベンツの静粛性については、
ちょっとしたエピソードがあって・・

今から30年ほど前、
僕がトヨタにいた頃に読んだ専門誌で、

ある日本人エンジン開発者が、
調査研究のためドイツを訪れた際、

ベンツ製のタクシーに乗ったところ、
ガソリン車に比べて
振動もエンジン音も大きな
ディーゼル車だったにもかかわらず、

あまりの静粛性に驚き、
なぜこんなに静かなのか?

その理由が知りたくて
タクシーの運転手に頼んで
エンジンルームの中を見せてもらったそうです。

そしてボンネットを開いてみると・・

目の前にあったのは、
いつも自分が目にしているのと変わらない、
特有の音と振動を発している
ディーゼルエンジンでした。

そこで、この方は、
エンジンの振動と音が
車内に伝わらないようにしている
ベンツのボディー設計技術の高さと、

エンジンをボディーに取り付けている
『エンジンマウント』と呼ばれる部品に
注目したんですね〜

ちなみに、
ベンツのエンジンマウントは、
加工の難しさと高価さから、
当時はほとんど採用されていなかった、

『液体封入マウント』と呼ばれる
ゴムの弾性と液体の油圧の両方で、
振動を吸収させる特殊な部品でした。
(従来品はゴムだけで出来てます)

まあ、こんな風に、
静粛性を生み出す技術にかけては、
日本の自動車メーカーと比べて、
1枚も2枚も上にいたベンツを、
ベンチマークにしていた当時のトヨタは、

あの『レクサス(日本ではセルシオ)』を
まさに量産直前の段階でした・・

それから30年が過ぎた現在、

今回の試乗レポートで、

最初に紹介した
モータージャーナリストが評価した
ベンツの新型Sクラスの静粛性は、

『まるで雲の上を走っているような・・』
というフレーズの前に、

なんと!

『静粛性については、レクサスLS
(Sクラスと同じ最上級グレード)
には多少届かないにしても・・』

と評価してたんですね〜(驚)

たしかに静粛性の感じ方というのは、
乗る人によって違いはあるでしょうが、

それでも、トヨタが30年かけて
ベンツと同等にまで追いついた、

あるいは追い抜いたことは、
大きな成果だと思います。

関谷はやと

 
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