ボーダーレスな発想で生まれた車
From:関谷はやと
インターネットの車情報サイトに、
ソニーのゲーム機
『プレイステーション4(PS4)』向けに
開発されたレース車が紹介されていました。
PS4向けといえば、、
もちろん!実際のサーキット走行さながらの
人気ゲームソフト『グランツーリスモ・シリーズ』に
登場する超リアルな車たち(GTカー)ですよね〜
そして今回は、
イギリスの高級車&スポーツカーメーカー
『ジャガー』(現在はインドのタタ・グループ)から、
『ビジョンGT−SV』
という車が紹介されたんですけど・・
この車は、ジャガーが昨年開発した
EVタイプのGTカーにさらに手を加えて、
全輪(タイヤ4輪全部)に
電気モーターを配置するなどして、
なんと1903馬力、最高時速410キロという、
とんでもない性能の車に仕上げているんです!
ジャガー『ビジョンGT−SV』
余談ですが、ジャガーのエンブレムって、
スポーツブランド『プーマ』のエンブレムと
よく似ていますよね(笑)
話を戻します・・
またさらに、この車が興味深いのは、
実際のレースに出場して
サーキットを走らせるために作ったんじゃなく、
あくまで、
PS4の『グランツーリスモ』という
ゲームのキャラクター用として作られた車、
という所です。
つまり、ゲームのキャラクターに
よりリアリティを持たせるという、
それだけのために、
GTカーの名門である『ジャガー』が、
本物のGTカーを作ってしまったんですね〜
しかもジャガーは、
実際のGTカーレースにも出場していて、
そのノウハウが、今回発表された
『ビジョンGTクーペ』を作る上での
ベースになっているそうなので、
ゲームのキャラクターとはいえ、
車を開発〜生産するまでの工程は、
実際のレーシングカーを作るものと、
全く変わりありません。
この現象が物語ってるのは、
車を開発する段階において、
従来のように、実際のレースで活躍した車を
ゲーム用のキャラクターとして採用するのじゃなく、
ボーダーレスな発想というのか、
逆転の発想といえばいいのか・・
先にゲーム用のキャラクターとして登場させ、
PS4のようなバーチャル・レースで活躍させてから、
実際の車に結び付けていく・・という手法が、
特にスポーツカーのようなモデルでは、
もはや主流になりつつある、ということです・・
そう考えていくと、たしかに、
莫大な資金を投入して
実際のレースに出場するよりも、
先にゲーム用のキャラクターとして
登場させた方が投資効率はいいし、
何よりユーザーにとっても、
ゲームの方が身近な存在なので、
ブランドを認知してもらうための
宣伝効果としても有効な方法だと思います。
関谷はやと
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