バッテリーの冷やし方 

From:関谷はやと

いつもこのメルマガを読んでくれている

読者の方から、

EVやハイブリッド車(HV)に

使われている電池(バッテリー)の、

特に冷却方法について知りたい、

というお問い合わせを頂いたので、

今回その件について

お話ししてみたいと思います。

その前に、まず

EVやHVの電源に使われている

バッテリーというのは、

乾電池のように一度使い切ると

それでおしまいといったタイプじゃなく、

たとえ電気を使い切っても、

充電することで何度でも

繰り返して使えるようになっています。

ただ、そのぶん、

電気を取り出したり充電することによって、

バッテリーそのものが『発熱』してしまうため、

EVやHVに使われるバッテリーは、

冷却しなくちゃいけないんですね〜

ちなみに、EVといえば、

アメリカのテスラをイメージする人が

多いんじゃないかと思いますが・・

このようにテスラのバッテリーは、

乾電池に似た筒状の電池を車の床下に

4千個とか6千個も敷き詰めていて(驚)

そのすき間に冷却水の配管を通すことで

バッテリーを冷却するという、

いわゆる水冷式を採用してます。

それとは異なり、

トヨタのプリウスみたいに

エンジンとモーターを併用するHV車の場合は、

EVと比べて

使っている電池のボリュームも少ないため、

バッテリーが納められたユニットに、

電動ファンを使って直接風を当てる、

空冷式となっています。

もちろん、

それぞれにメリットとデメリットがあって、

まず水冷式の場合は、

空冷式よりも冷却能力が高いので、

仮に同じ大きさのバッテリーであれば、

より寿命を延ばすことができます。

ただ冷却装置が余計についている分、

重量が増しコストも高くなってしまいます。

次に空冷式の場合は、

水冷式よりも軽くコンパクトに、

またコストも安く作ることができますが、

EVのように大きなバッテリー容量となると

冷却性能が追いつかなくなってしまい、

結果的に寿命も短くなってしまいます。

また現在EV用(またHVの一部)

のバッテリーには『リチウムイオン電池』が

使われているんですけど、

ただ、このリチウムイオンというのは、

水に触れると

激しく反応する性質を持っているため、

交通事故などの衝撃によって、

バッテリーが大きく損傷してしまうと、

場合によっては発火するケースもあるんです・・

そこで、

バッテリーを納めている筐体(きょうたい)

に設けらた『ヒートシンク』呼ばれる

冷却フィンそのものに強度を持たせることで、

冷却性能を向上させながら、

安全性も確保しています。

関谷はやと

関谷はやと

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