売れ過ぎちゃいけない理由
From:関谷はやと
先日このメルマガでもお話しした
10月末にホンダから発売される
EV(電気自動車)
『ホンダe』の当初の販売計画が、
年間でわずか1000台・・という、
弱気なのか、売る気が無いのか、
よく分からない台数に設定されてるんですよね。
ホンダe
そんなこともあって、
モータージャーナリスト(自動車評論家)
と呼ばれる方々からも、
(すでにEVが認知されてるにも関わらず)
『なぜそんなに消極的な目標なのか?』
というコメントが寄せられていました。
たしかに、1ヶ月で1000台の
販売目標なら分かるけど、
発売前から話題になってた車にしては、
1年でわずか1000台っていうのは、
あまりにも少なすぎるんじゃないの?
って思ってたんですよね・・
ちなみに、この年間1000台という
販売目標に落ち着いた背景の一つに、
ヨーロッパで新たに出された
燃費規制をクリアしなくちゃいけない、
(主にCO2の排出量の基準です)
というのがあって、
どんな規制なのかというと、
たとえばホンダが1年間に
ヨーロッパ全土で販売した総台数の
平均燃費が基準を満たしていないと、
年間販売台数に対して
1台当たりいくら(1万数千円)という、
高額なペナルティが課せられる、
恐ろしい規制が来年から始まるんですね〜
そこで、
燃費の平均値を良くするためには、
CO2を排出しないEVを
一定台数販売する必要があったんです。
となると日本で売るよりも、
ヨーロッパでたくさん販売する方を
優先せざるを得ませんよね。
さらに現実的なこととして、
EVに使われるバッテリーの供給が
どうしても追いつかないとか、
バッテリー(リチウムイオンバッテリー)
そのものが高額なため、
今の段階であまり売れすぎても困るとか、
様々な理由があるそうです。
たしかにバッテリーについては、
この先、量産効果によって
調達価格が安くなることを考えたら、
いま無理してたくさん売らなくても・・
となりますよね。
ところが、自動車評論家の方々は、
たとえそんな台所事情があったとしても、
もっとたくさん作って売るべきだ!と
かなり手厳しいコメントを出していたんです。
まあそれだけホンダに期待してるから、
なんでしょうけど・・
ただ、実際に
自動車販売ビジネスをやってる僕が、
この最近強く感じてるのは、
いまお話しした事情よりも、
車を作っている自動車メーカー自身が、
今までのように、
たくさん作ってたくさん売れば、
それだけ儲かるじゃないか!?
という考え方から、
(今までより)少ない販売台数でも
収益が出せるような会社に構造転換したい、
と考えてるんじゃないかと・・
その理由はズバリ!
(特に日本では)車を運転する人の数が
年々減少しているからです。
関谷はやと
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