カモフラージュ
From:関谷はやと
自動車雑誌などに次期型○○と称して、
よく開発途中の新型車や試作車を
スクープした写真が掲載されてますが、
たいていは、
カモフラージュ用の模様が入っていて
ボディーのシルエットをハッキリと
見分けられないように施工されています。
ちなみに、あの目が回りそうな、
グルグルと描かれた模様は、
『唐草文(からくさもん)』と呼ばれ、
もともとは『蔓(つる)』が伸びる植物を
模したデザインで、その生命力の強さから
縁起の良い模様とされたのが始まりです・・
また唐草文で有名なのが、
緑色の生地に白い唐草文の描かれた
布をまとった『獅子舞』の衣装や、
時代劇や漫画やコントなどには
唐草文の風呂敷を背負ったドロボーの姿も、
よく登場しますよね(笑)
ところで、
特にこれから本格的な
走行テストに入る段階の試作車には
ボディーラインや全体のデザインを
ぼかす効果を狙ったカモフラージュとして、
白地に黒の唐草模様が入ったフィルムを
ボディー全体に貼り付けることで、
仮にスクープされたとしても
はっきりとしたシルエットまでを
周囲に見せることなくテストできます。
その反面、
カモフラージュされた試作車を
目にするファンにとっては、
ボヤっとしたシルエットまでは見えたものの
実際のシルエットは
一体どんな感じなんだろう・・?と、
のぞき見したい心理を誘う効果があるので、
これは非常にウマい方法だなと思います。
そう考えると、ドロボーの小道具、
唐草文の風呂敷には、何を包んでいるのか?
中に何が入ってるのかを分かりにくくする点で、
理にかなった小道具を選んでるなあと・・
感心します(笑)
話を戻します・・
試作車のカモフラージュも
10年くらいのスパンで見てみると、
実は歴史というか、
流行のようなものがあって、
唐草模様のフィルムが使われる前には
全身真っ黒なフィルムを貼って、
シルエットをぼかしていました。
さらにその前は、
外観から原型が分かりにくいように
カモフラージュするため、
アニメに登場するロボットのように、
ゴテゴテしたエアロパーツを装着したり・・
すると中には、
そんなにカモフラージュしたいなら、
定番の迷彩模様にすりゃいいじゃないか?
という人もいるんですけど・・
ところが、
テストコースならいざ知らず、
一般道にそんな車が走っていたら、
何ごとかと騒然となっても困りますし、
逆に目立ちすぎて周囲からの注目を
集めてしまいますからね〜(笑)
そんな訳で現在は、
色んな自動車メーカーが
唐草模様のフィルムを使ってますが、
ただ、そのフィルムを貼ってしまうと、
どうしても全身が汚れてるように見えてしまい、
いくら試作車だといっても、
イメージは良くないんですよね〜
その点、つい先日目にした
BMWのスポーツバージョン『Mシリーズ』
M4(エムフォー)の試作車に
施工されていた最新のカモフラージュは、
太さの異なる直線と
『Mシリーズ』のエンブレムカラーである、
レッド、ブルー、ホワイトの3色を
うまく組み合わせて、
とてもセンス良く仕上げていました。
これなら、
Mシリーズのイメージを損なうことなく、
それどころか『さすが!』という期待すら
持ってしまいます。
試作車って、メーカー側にとっては、
あまりハッキリとは見せられないから・・
という理由でカモフラージュしてるだけ、
なんでしょうけど、、
カモフラージュにまでこだわる
Mシリーズのシルエットを見てしまうと、
細かい部分にまで演出というか、
見せ場を作る配慮やセンスは、
日本の自動車メーカーにも
ぜひマネして欲しいなあと思います・・
関谷はやと
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