タイレル 

From:関谷はやと

前回のメルマガでは『ファンカー』と呼ばれる、
ボディーの後部に巨大なファン(送風機)を備えた
実際に今から40年ほど前のF1マシンにも
採用された奇抜なアイデアの車を紹介しました。

また、当時そのF1マシンを設計した
デザイナーの『ゴードン・マレー氏』が、
このたび発表したスーパーカーにも
ボディー後部に巨大なファンが付いている、
というお話しでした。

実は僕らの目に留まらないだけで、
F1では、こうしたある意味奇抜なアイデア
というのが常に投入され、評価され、
市販車にもフィードバックされてるんですよ。

まあ、そのほとんどが、
レースでは効果があっても、
いざ市販車に採用しよとうすると、
コストや構造、耐久性といった、
様々な理由で中々実現しませんけどね・・

ちなみに、このファンカーが登場したのは
1978年なんですけど・・実はその2年前に、
ファンカーよりももっと衝撃的なF1マシンが、
僕たちの前に現れたんですね〜

それがイギリスのタイレル(今はティレル)
というチームから登場した前4輪、後2輪
合計で6輪車のF1マシンでした。

何でこんな奇抜なスタイルのマシンが
開発されたのかというと?
前タイヤの直径を小さくすれば
走行時に正面から受ける空気抵抗を
減らせるはずで、タイヤが小さくなった分は、
4輪に増やせばいいんじゃないか!?
みたいな発想だったんです・・(驚)

たしかに、
従来からある他のチームのマシンと比べても、
前輪タイヤは小さく、はた目には
タイレルの狙い通りに見えたんですけど、

ところが、実際に走ってみると、
後タイヤのサイズは従来と変わってないので、
結局、空気抵抗を減らすメリットは
思ったほど得られなかったそうです・・

まあ、コンピューターによる
シミュレーションの精度が高まった現在じゃ、
考えられないようなエピソードですが(笑)

それでも、
前タイヤが4輪に増えた分、
タイヤの接地面積が増えたことや、
同時にブレーキ力も増したことで、
結果的には走行性能が向上しました。

しかも、
タイレルの6輪マシンがデビューした
その年のレースで、
いきなり優勝してしまうんです!(驚)

さらに驚きなのは、優勝したときのレースが
偶然にも前回お話ししたファンカーと同じ
『スウェーデンGP』だったという、
(ファンカーは1978年、タイレルは1976年)

まさにファンカーと並んで、
『結果オーライ』なマシンだったんですね〜(笑)

ただ、残念ながらタイレルの6輪マシンは、
その後マシントラブルが頻発したため、
翌年の1977年をもって終了となり、

さらに、その後1983年には、
F1のレギュレーション変更によって、
『タイヤは4輪まで!』と決められ、
2度とその姿をレースで見ることは
出来なくなりました・・

ただタイレルの6輪マシンは、
デビュー時期と、当時大流行りした
スーパーカーブームとが重なったことで、

プラモデルやラジコンカー、
タイレルを型取った消しゴムや
お菓子の『おまけ』にまで広まって、

そのライセンス料のおかげで、
F1マシンの中で
商業的に最も成功したモデルだ、
とも言われているんですよ。

関谷はやと

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