伝統を引き継ぐデザイン 

From:関谷はやと

ある車雑誌のインターネット版に、
ドイツの高級スポーツカーメーカー
『ポルシェ』で日本人として唯一、
カーデザイナーをされている人の
コラムが連載されているのを偶然見つけ、

そこでポルシェという会社が、
自動車という乗り物に対して
どんな風に考えてデザインしているのかを
改めて知ることができ、
とてもワクワクしながら読んでいます。

ところで、ポルシェと聞けば、
たいていの人が『911』と呼ばれる
1963年に初代モデルが登場以来、
現在でもヘッドライトが
ボンネットよりも高い位置にある、
一見すると『アマガエル』みたいな
独特のスタイリングをしたモデルを
イメージする人も多いんじゃないかと・・

ちなみに、この特徴あるデザイン、
ポルシェは言わずと知れたスポーツカーなので、
空気力学的にいえば、
ヘッドライトとボンネットの位置関係は、
なるべくフラットな方が、
空気抵抗を受けにくくて有利なはず
なんですけど・・

それをデザインと技術力で
見事にクリアしてしまう所がスゴイです。

それと、
デザインについてもう一つ特徴的なのが、
エンジンキー差込口の位置で、

世界中のほとんどの国では、
車が右側通行となっているので、
たとえ左ハンドル車であっても、
通常エンジンキー差込口は
ハンドルの右側にあります。

というのも、
ポルシェがあるドイツにしても、
世界中には右利きの人が多い(はず)ので、
右手でキーが回せるようにしているためです。

ところがポルシェ(左ハンドル)の場合は、
なぜだかハンドルの左側、
つまり左側のドアから見ると外側にあって、
わざわざ左手で
キーを回さなくちゃいけないんですね〜

ポルシェに限らずドイツ車って、
人間工学に基づいた合理的なデザイン、
設計をしてるようなイメージがあるんですけど・・

何で『右利きの人が多い』
という人間の習性に逆らってまで、
エンジンキー差込口を左側にしたんでしょうか?

まあ日本では右ハンドルなので、
そんなに意識したことはないと思いますが・・

実はその答えが
『レースに勝つため』だったとしたら?
ポルシェに対するあなたのイメージも
少しは変わるんじゃないでしょうか。

それが『ル・マン式スタート』といって、
今から半世紀ほど前までは、

現在のレースのように
最初から車に乗ったままで
スタートするのじゃなく、

まずドライバーが横一列に並んで
『よーいドン!』の合図とともに
車の元まで走っていき、ドアを開けて乗り込み
シートベルトを装着して、
ようやくエンジンを始動することができる、
という方式が採用されていました。

そこでポルシェは、
右利きの人が操作しやすいことよりも、

もっと重要な、
1秒でも早くスタートすることを優先して、
(左ハンドル車の場合)車に乗り込むと同時に
エンジンが始動できるよう、
エンジンキー差込口を外側に配置したんです。

ヘッドライトの位置にしろ、
エンジンキー差込口の位置にしろ、
一聞すると不合理なようですが、

ポルシェでは、こういった伝統や名残、
一貫したポリシーを引き継いだデザインが
現行モデルにも反映されているそうです。

関谷はやと

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