ちょうど今は小康状態なので・・　

From：関谷はやと

先日もお話ししましたが、
僕が住んでいる松山でも例にもれず、
今回の大雨に見舞われまして・・

ただ幸いなことに、
直接的な被害を受けることは
無かったんですけど、

ところが、雨が降るたびに、
『過去最大の雨量となりました・・』
みたいな報道を見聞きしていると、

慣れてしまうのか、
感覚が鈍くなってしまうのか、

かなりな雨量だったとしても、
『まだ大丈夫・・』とか
『自分がいる所だけは・・』みたいに、
目の前に起きている現実と自分の認識とが
大きくずれていることに気付いて、
ハッとさせられることが多くなりました・・

テレビニュースで言ってましたが、
こういう認識は『正常性バイアス』と呼ばれ、

本当なら、何がしかかの被害が
予想されそうな状況だったとしても、
それを正常時（平時）のうちの出来事の
ひとつに過ぎないと過小評価してしまう、
人間の特性なんだそうです・・

これで僕も普通の人間だということが
証明された訳ですが・・（笑）

でも人間って、どうして
被害が出るほど危険な状況だと、
頭では分かっていながら、
わざわざ目を背けるような認識を
してしまうんでしょうか？

実はそれにも理由があるそうで、

人間という生き物は、他の動物よりも
豊かな感情や心を持っていると
よく言われますよね。

まあ最近では、
『すぐキレる人』が多くなり
問題視されてますが、
そういう例外は除いて・・

そのおかげで、
スポーツや芸術、学問や研究など、
他の動物では成し得ない高度な
文化的生活を送ることができています。

ところが、こうした、
平常時ではとても役に立つはずの感情や心が、
災害時や
想像を超えるような出来事に直面しても、
過剰な反応によって疲弊しないために、
自らの内面（感情や心）を守ろうとして、

あくまで平常時のいち出来事に過ぎないと、
大きく偏って認識してしまう結果、

『まだ大丈夫・・』だとか
『自分がいる所だけは・・』
みたいな行動を取るんだそうです・・

しかし近年の気象は、
大雨が降り続く原因となる
『線状降水帯』が発生しやすい傾向なので、

安全に外出できるうちに避難しとかないと、
本当に命を脅かす状況になってしまいますよね。

なので今後は、
僕たちの内面にある『正常性バイアス』を
『いつ自然災害が起きてもおかしくない』
というレベルにまで
認識し直す必要があるんじゃないかと・・

じゃあどうやって？

そこで『雨が降る前兆』として、
一般的に言われてる

『鳥がいつもより低い位置を飛ぶ』とか、
『カエルが一斉に鳴き始める』といった
様々な野生動物の習性や、

『冷たい風が急に吹き始める』
みたいな自然現象を含めて、

それを単に迷信だとか、
科学的根拠に欠けると決めつけずに、

改めて、その信頼性を検証するのも
ひとつの方法じゃないかと思います。

関谷はやと

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