チャイルド・ロック
From:関谷はやと
先日、大阪市内で、
検察の車で護送中だった被告の男が
『手錠がきつい・・』と訴えたので、
同乗していた係の人が
片方の手錠を外し掛け直そうとしたスキに、
男が暴れだし、護送中の車から逃走した、
というニュースがありましたね。
また、
その後の報道で明らかになったのは、
護送中の場合、本来なら
もし車内の内側からドアを開けようとしても
開かない設定にしとかなくちゃいけないところを
『設定できてなかった』ため、
まんまと逃走されてしまったんですね・・
ところで、
内側からドアが開かないようにって、、
どうやって設定してるのかというと、
『チャイルド・ロック』と呼ばれる
元々車に装着されている機能を使って、
設定してるそうです。
ちなみに
『チャイルド・ロック』というのは、
ドアの厚み部分に設けられた小さなレバーを
『ロック位置』に切り替えるだけなんですが、
実はこれが
意外と見つけにくい場所にあるのと、
普段ドアの開け閉め操作をしてる分には
絶対に手で触れることのない場所に
隠すような感じで仕掛けられてるんです。
というのも、
チャイルド・ロックの機能そもそもが、
視界に入るものを何でも触りたがるような
好奇心旺盛な小さな子供が、
もし車の走行中にドアノブを触っても
誤ってドアが開いてしまわないようにするために
仕掛けられた装置なので、
目に付けにくい場所にあって当然です。
ただ、だからといって、
『ロックするのを忘れた・・』
なんてのは話にもなりませんが・・
しかし!
単にロックするのを忘れただけだろう!?
と決めつけられる話でもないんですよね。
というのも、今回みたいに
逃走を企てるような相手の場合は、
もしかしたら、
車に乗り込む隙に、あらかじめ自分で
『ロック解除』をやってた可能性もあります。
もしそうだったとすると、
元々見つけにくい場所にある
チャイルド・ロックが、かえって
裏目に出てしまったのかも知れませんし・・
それともう一つ可能性があるのは、
三栄自動車にやって来るお客さんにも
時々あることなんですが・・
『内側からドアが開かないんです〜』
と言うので、よく見てみると、
車に乗る人の服や手荷物なんかが、
チャイルド・ロックのレバーに
たぶん引っかかったんでしょう・・
自分の気付かないうちに
『ロックしてた』なんてこともあるんですよ。
すると、その反対もあって当然で、
自分が知らないうちにチャイルド・ロックを
『解除してた・・』なんてことが起こると・・
今回のような逃走劇もあり得ますよね〜
まあ、
いずれにしてもドアを閉める際に
チャイルド・ロックがされているかどうか、
その確認さえしていれば、
こんなことは起きなかったはず、
なんでしょうけど・・
でも元をただせば、
チャイルド・ロック機能を『護送』という
本来とは違う目的に使ったことにも
原因があると思うので、
やはりここは、
護送に適した改造をドアに施すとか、
もう少し手間と費用をかけて欲しいなあと・・
関谷はやと
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