中国でポルシェが売れる理由は?
From:関谷はやと
インターネットや
車業界紙ニュースによると、
ドイツのスポーツカーメーカー
『ポルシェ』の昨年一年間の
新車販売台数・売上高・利益はともに
過去最高額だったそうです・・
ちなみに、
どのくらいの規模かというと、
新車の販売台数が25万6255台、
売上高は約3兆2600億円で、
そのうちの利益が5435億円もあり、
実に17%近い利益率です。
もうこうなるとポルシェって、
単に移動のための車じゃなく、
高級ブランド品と
同じ位置付けの商品だといえます。
また昨年は、イタリアの
フェラーリやランボルギーニといった、
他の高級スポーツカー・メーカーも、
軒並み好成績を挙げているらしく、
これは一体どういうことかというと・・
そもそも、
こういった車を買うことができる、
『富裕層』と呼ばれる人たちが、
世の中全体で増えたことと、
やはり、
その人たちが求めている、
『他の人が乗ってない車に乗りたい』
という優越感に対する強い欲求が、
車の価格を上回るからだと思います。
そして、
この現象をメーカー別に見ていると、、
さらに面白いことを発見しました。
それが、
イタリアのフェラーリ、ランボルギーニは、
それぞれアメリカが仕向け先トップなのに対し、
ドイツのポルシェだけは、
それまで仕向け先トップだったアメリカを抜いて、
なんと中国がトップに躍り出たんですね〜
これって、
ポルシェがこの最近力を入れ始めた、
SUVや4ドアセダンといったスタイルが、
中国の富裕層に受けたんだろう・・
という理由はもちろんなんですが、、
それより興味深いのは、
ドイツと中国のつながりって、
ここ最近に始まったことじゃなく、
歴史的に見ても、
同じ大陸続きなのはイタリアと同じですが、
ドイツと中国の場合は、
間にあるロシアを介して
古くから交易があったことで、
ドイツ車は他国に比べていち早く
中国で現地生産を開始するなど、
親密な関係が続いてたから、
中国の人々にとって、
ポルシェは取っ付きやすかったのかな〜と・・
そして一方のイタリアは、
アメリカ建国以来
イタリアも含めヨーロッパ各地から移民として
大量にやってきたという経緯はありますが、
広い意味では『宗教観』でつながってたので、
イタリアの製品を受け入れるのにも、
すんなりいったんじゃないかと思います。
それならチャイナタウンが、
アメリカ各地にあるんだから、
中国だって同じじゃないか?
と、思いそうですが・・
もともと中国の人たちが、
アメリカにやって来たときの
理由というか事情が、
イタリアの人たちとでは異なるんですね〜
というのも中国の人たちは、
アメリカがゴールドラッシュの時に金の採掘や
それを運ぶための鉄道建設の作業要員として、
大量に連れて来られたという歴史があります。
いわゆる『苦力(クーリー)』と呼ばれる、
まあ、ほとんど奴隷労働者のような形ですね・・
すると少なからず、
中国の人たちにとっては、
特に宗教色が強いイタリアのものには、
無意識のうちに生まれる抵抗感
みたいなものが
あるんじゃないかと思います・・
そんなことを考えてたら、
ちょうど1年ほど前に、
このメルマガで、
フェラーリが世界一売れてるのは、
中国じゃなく、実はアメリカだった・・と、
あなたにお話したのを思い出しましたが、
でもまだその時は、今みたいに、
歴史という見方ができてなかったんで、
その理由も何となくでしか
分かりませんでしたが、
なので、こんな風に
世界経済の大きな流れを見るとき、
歴史の流れで追っていくのも、
とても興味深いなあと感じてます。
関谷はやと
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