ｅ（イー）　

From：関谷はやと

今ちょうどスイスの都市ジュネーブで、
国際的な車の展示会
『ジュネーブ・モーターショー』が、
３月５〜１７日のスケジュールで
開催されています。

もちろん日本の自動車メーカーも
多数出展していますが、

その中でも目立っているのは、
やはり電気自動車（ＥＶ）のように、
電動化された車ですね〜

そして、
今回ホンダから出展されてたのが、

メルマガのタイトルにもなっている、
今年後半にも生産開始となる予定の
『ホンダｅ（イー）』というモデルです。

パッと見の印象でいうと、
今から３８年前の１９８１年に発表された
『ＣＩＴＹ（シティ）』の
初代モデルをイメージさせるデザインで、

ハッチバックのコンパクトカーです。

ちなみに、
コンパクトカーのお手本と言われてるのが、
ドイツのＶＷゴルフという車で、

さすがに、
お手本と言われるだけあって、
すでに『ｅ−Ｇｏｌｆ』として、
ホンダｅよりも一足早くＥＶを市販しています。

僕も『ｅ−Ｇｏｌｆ』を見てみましたが、
外観はエンジン車のゴルフと全く同じで、
上手にまとまった感じなんですが、

ただ、、車両価格が４９９万円！と、
同タイプのエンジン車のほぼ１．５〜２倍近く。

これだと燃費が浮く予定の全額を
メーカーに横取りされるような感じがして、
お得な感じが全くしないですよね〜（笑）

その理由を考えてみると、

歴史あるモデルだけあって、

たぶん『ＶＷゴルフ』に、
色んな機能や装備を投入してしまったため、
モデル自体のグレードが、
上がり過ぎたのが原因じゃないのかと。

つまり、

一度グレードを上げてしまうと、

その次にグレードを下げようとしても、

『新型なのに何だか安っぽいな〜』と、

ユーザーに思われてしまうのが恐くて、
中々下げられないんですよね〜

その点、発売時期は
『ｅ−Ｇｏｌｆ』に先を越されましたが、

全く新しいモデルとして、
ホンダｅを発表するというやり方は、
『さすが！』だと思います。

というのも、これだったら、
まず最初は基本的な機能だけにしておいて、
あとはユーザーや市場の反応を見ながら、
新しいアイデアや必要なグレードを
投入していくことが出来ますよね。

その一方で、
『ｅ−Ｇｏｌｆ』はというと・・
（コンパクトカーの）
『お手本でなくちゃいけない・・』
という意識がプレッシャーとなって、
斬新なアイデアを活かせなかったのかも・・
と僕なりに想像してます。

まあ、お手本の宿命といえばそうですが・・

しかし、
ホンダが示してるように、

これからの電気自動車って、
燃費（電費）や充電時間ばかりに、
焦点を当てて車を作るんじゃなく、

この先、車自体が、
僕たちの日常生活と、
どんな風に関わっていくのか？
というテーマで車を作っていかないと、

車という乗り物そのものが、
家電やコンピューターのメーカーに
取って代わられてしまうぞ・・

という自動車メーカーとしての
『意地』『プライド』みたいなのを、
ホンダｅから感じましたね〜

関谷はやと

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