マルエフ計画
From:関谷はやと
プライベート・デスクにて。
今から30年ほど前の1980年代末、
昭和という元号の終わりとともに、
当時の日本では、
『バブル経済』と呼ばれるほどの
好景気に沸いていて、
その恩恵を受けてた人たちにとっては、
所得が倍々ゲームのように上がった時代でした。
まあ、それに伴って物価も上がったんで、
バブル経済と、
そんなに関係の無かった人にとっては、
マネーゲームのせいで、
モノの値段ばかりが上がって困った・・
という感じでしたね。
まあ僕も、そっちの方でしたが(笑)
そんな時代に、
日本の自動車メーカー、トヨタでは、
ある極秘のプロジェクトが開始されていました・・
それまでトヨタが販売していた、
国内市場向けの高級車『クラウン』を
超える高級車を作って、
トヨタが世界市場に打って出るための、
『旗艦車種(フラッグシップ・カー)』に、
ふさわしい車を作るという意味から、
フラッグシップの頭文字を取って、
アルファベットの『F(エフ)』を
『〇(マル)』で囲んだコードネーム、
それが、通称『マルエフ計画』
と呼ばれたプロジェクトです・・
そのとき登場したのが『レクサス』で、
今では、
世界の名だたる高級車と肩を並べるまでになり、
世界中で販売されています。
さらに『マルエフ計画』では、
性能や品質の面だけじゃなく、
販売戦略・マーケティングにも、
新しい挑戦が試みられていたんです!
それが、
『当初発売するのはアメリカのみ』
という、超大胆な販売戦略でした・・
しかし、
当時の日本車メーカーが
置かれていた状況からすると、
『マジで、日本じゃ売らんのか!?』
『いきなりアメリカで大丈夫か?』
みたいに、
批判的な声が大半でしたね〜
そりゃあそうですよ、
何てったって、
日本はバブル経済の真っ只中で、
『国内市場に出せば絶対売れる!』
という状況なうえ、
初挑戦となる新型高級車を、わざわざ、
アメリカだけで販売しようというんですから、
何もそこまで冒険しなくても・・と、
思われたって不思議じゃありません。
また、
アメリカで販売するにしたって、
日本でも同時に販売すれば、
数字的にもそれだけ楽なはずなのに、
でも、あえてトヨタは、
生産国である日本では販売しませんでした・・
そして満を持して、
アメリカ市場に打って出たレクサス、
その結果は?
アメリカ製の高級車と比べて、
品質や信頼性も共にすぐれ、
大量生産のノウハウを活かして、
ヨーロッパ製の高級車よりも、
販売価格を安く設定できたという、
メリットのおかげで、
アメリカの、
特にIT系のベンチャー企業といった、
いわゆる『新興財閥』のような人たちから、
圧倒的な支持を受けたことで、レクサスは、
当初から販売台数を伸ばすことができました。
その成功から4年を経て、
ようやく日本でも、
『セルシオ』という車名で販売されましたが、
すでにアメリカで実績を出してたことで、
日本国内でも、
トヨタの高級車に対するイメージが、
世界市場に通用する
高級車を作ることができる会社、という風に、
僕たちの見方も変えることに成功しました。
現在のトヨタが、
世界で1,2位を争うまでになれたのも、
当時、無謀とも思われた
『マフエフ計画』を推し進め、
見事成功させて、
『自信』と『力』を得られたことが、
大きいんじゃないかと思います。
関谷はやと
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