ダウンサイジング・エンジン 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

世界中で車が走るようになって、

人々の生活が便利になったぶん、

『大気汚染』という問題も発生しました。

そこで、
車から排出される排気ガスの量を、
少しでも抑えるため、

自動車メーカーが考え付いたのが、
エンジンの『排気量』を小さくする、です。

ちなみに、
『排気量』というのは、

ガソリンなどの燃料を燃焼させるための
『空間の大きさ』を
容積(ccとかリットル)で示す単位ですが、

一般的には、
『排気量』が大きいエンジンほど、
『パワー(出力)がある』とされています。

なので、

エンジンの排気量というのは、

小さいよりも大きい方が余裕があって楽だ!

というのが、車に乗る人の心情です・・

ところが、、そうかといって、
際限なく排気量を大きくしてしまうと、

排気ガスの量が増えてしまいますよね・・

すると最初にお話しした、

『大気汚染』へとつながっていきます。

そこで、
排気量を小さくしても、
出力を大きくすることが出来る、
『ダウンサイジング・エンジン』という、

新しいタイプのエンジンが登場したんですが、

じゃあ、

どんなエンジンなの?ということで、

身近な例をあげてみると、

キャンプとかで火を起こしたとき、

より強い火力を得るために、筒みたいなのを使って

『フーフー』ってやりますよね。

『ダウンサイジング・エンジン』って、

実はあれと同じことをやってるんです。

つまり、

従来より排気量の小さなエンジンでも、
よりたくさんの『空気』を送り込めば、

燃料を燃焼させた時の出力を、
より高くすることができるんですね〜

で、先ほどの
『フーフー』の役目をするものの1つに、
『ターボ』と呼ばれる装置がありますが、、

でも、、おやっ!?

『ターボ』って・・
どっかで聞いたことがあるような・・

その通りです!(笑)

1980年代の車(特にスポーツカー)には、

同じ排気量の車でも、
より高いエンジン出力が得られる
『ターボ車』が流行しました・・

でも当時の『ターボ車』って、
『燃費が悪い』とかいう理由で、

どっちかといえば、
『悪者扱い』されてたんですよね。

ところが、
『ターボ車』自体は同じなのに、
今になって再評価され始めたのは、

『ターボ』という装置を使えば、
たとえエンジンを小さくしても、
大きな車を走らせることができる。

つまり、従来からあるものでも、
見方を変えれば新しい発想が生まれる・・

『ダウンサイジング・エンジン』って、

実効性もさることながら、

大きな車イコール、
『環境に悪い影響を及ぼしている』
というイメージを、
変えるための役割も果たしてるんです。

関谷はやと

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