選んでもらうためには　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

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先週から開催されている、
『東京モーターショー』の中で、

トヨタ自動車の豊田章男社長と
米メジャーリーグで活躍している
イチロー選手との対談が行われました。

実は２人とも愛知県出身なんです・・

まあ、たぶん今回の対談には、
あまり関係ない情報でしょうけど・・（笑）

その対談の中で、豊田社長は、

ＥＶ（電気自動車）が普及するにつれて、

電機メーカーなど、

既存の自動車メーカー以外の企業が、

自動車製造事業に参入しやすくなった現状に対して、

『車がコモディティ化に向かっている』と話していました。

コモディティって・・あまり聞きかない言葉です。

調べてみると、

『一般化したため差別化が困難になった製品』

とありました・・

う〜ん、これでもちょっと分かりづらいです。

要するに『ありふれたもの』という意味ですね。

なので、

これを車に当てはめて、

トヨタの社長が話した言葉を訳すと、

ＥＶは確かに電気だけで車が動くようになるけど、

『家電製品のようにしてはいけない！』となります。

何も知らずに聞くと、

過激な言葉に聞こえてくるんで、

あえて誤解のないように説明すると、

トヨタの社長は、

家電製品のことを軽く見てる訳じゃなく、

家電製品の特徴と、

車の特徴の違いのことを話しているんです。

つまり、車も家電製品も、

生活を便利に楽にするのは同じですが、

ただ、ほとんどの家電製品に求められているのは、

その『機能性』です。

それに対して車には、

移動という『機能性』だけじゃなく、

車種ごとに、

『快適さ』とか『楽しさ』のほか、

『ファッション性』『ステータス』など、

これら全部をひっくるめた

『魅力』が求められる製品です。

近い将来、

電気自動車なら誰でもが作れそうなほど、

構造がシンプルになってくると思いますが、

そうなると、
単に移動だけの電気自動車とか、
価格が安いだけの電気自動車など、

いろんなタイプのＥＶが出てくるでしょう。

そういった状況の中でも、

ユーザーから『トヨタ』を選んでもらうためには、

『車そのものが持つ魅力』を、

追究する手を止めてはいけない、

と言ってるんでしょうね・・

この言葉通りの車を、

世の中に送り出してくれるように期待しています。

関谷はやと

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