ノー残業デー　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

『６時だよ、全員終業！』

これは三栄自動車の取引先で目にした、
ある金曜日のメッセージです・・

そこで働く社員の方に向けての、
メッセージなんでしょうけど、

このセンスに、思わず、

『ウマいっ！！』って唸ってしまいました。

『このメッセージもらっていいですか？』

そう言いたくなる秀逸さです。

というのも、

僕の世代の人たちって、

ほぼ間違いなく『テレビ世代』です・・

しかも冒頭の、

『６時だよ、全員終業！』の元ネタ、

ザ・ドリフターズのコント番組、

『８時だよ、全員集合！』で育った世代です・・

このフレーズに反応しないはずありません。

思わず残業したくなりました（笑）

こんなメッセージを作ったのも、

おそらく、

最近特にクローズアップされている、

『長時間労働問題への対応』

の一環だろうと思いますが、

こうやって会社側と社員側の両方に、

共通するユーモアで対応できるような会社なら、

あまり問題もなく、

むしろ多くの社員の方が、

仕事を楽しんでやっているんじゃないかと・・

そう勝手に想像しています。

実際に取引先に足を運んでいると、

『肌で感じる直観』みたいなのが働きますので、

たぶん間違いないと思います。

一経営者として羨ましく思いますし、

見習いたいと思います。

ところで、

これとほぼ時を同じくして、

今度は、
ある仕入先から一通の文書が届きました。

そこには、
『全社一斉ノー残業デー』の導入・・のお知らせ、

ワーク・ライフ・バランスがどうのこうの・・

といった前置きの文面でしたが、

その中に、、

『毎週水曜日をノー残業デー』

『営業時間終了後の、
１８：１５以降は留守電に切り替えます』

まあ、よその会社なんで、

別にどんな取り組みをしようと勝手なんですけど、

ただ、こんな一方的な文書１枚だけじゃあ、

具体的な目的が伝わりません・・

毎週水曜日をノー残業デーをするためには、

ウチのような取引先に対しても、

『こんな風に受注・納品システムを
改善したいんですけど・・』とか、

『そうすることで、
お互いにこんな効果が生まれますよ』

みたいな、

仕入れ先・運送業者・取引先への
『巻き込み（理解）』がないと、

なかなか浸透しないと思います。

ある日突然、
『ノー残業デーなんで・・』と言ってみたり、

たとえ留守電に切り替えたところで、

たぶんこの仕入れ先の担当者の元に、

直接連絡が入ってしまい、
（僕はしませんよ）

会社は営業してないはずなのに、

社員は仕事をやってる・・みたいな、

つまり『サービス残業』そのものです。

これって、体のいい『賃金カット』ですよね。

そんな事態になりかねません・・

というより、この会社、

より効率的に仕事を進めるために、

普段から何やってるんだと・・

しかし、
『ノー残業デー』みたいなメッセージって、

わざわざ社外に向けて発信しなくても、

冒頭の会社のように、

社員全員が自分から行動できるように、
仕向けていく方が、

絶対に効果的だと思うんですけど・・

今年の２月からスタートした、

『プレミアム・フライデー』なんて典型的なもので、

僕にしてみたら、

一方的な押し付けとしか感じません！

みんな口には出さないでしょうけど、

『そんな、いつまでも続くもんかい！』とか、

『帰りたきゃあ、
自分（経産省の人）たちだけが帰りゃいいじゃん！』

と思ってるんじゃないかと・・

日本の会社の９９％以上が中小零細企業です・・

なんだかんだと言っても、

ある程度、

長時間の仕事をしないとやっていけないし、

何よりも、働くことが好きなんです！

いつもこのメルマガを読んでくれている、

あなただって、きっとそうですよね！（笑）

関谷はやと

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