軽量化のために・・その2 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

燃料1リットル当たりで何キロ走れるか?

といった『燃費』のことを、

これほど気にしながら車に乗っているのは、

たぶん日本国内だけの現象じゃないかと思います・・

ただ、こうなった背景には、

自動車メーカーの考えのほか、

僕たちが車を選ぶときの参考になる、

『情報』が偏っていることが挙げられます。

というのも、

自動車情報誌のジャーナリストや、

自動車評論家などの、いわゆる、

『専門家』と呼ばれる人たちの評価基準に、

加速性能や操作性、乗り心地など、

一定の評価基準が、

あるにはあるんですけど・・

それはあくまでもサーキットやテストコース、

海外の道路でのインプレッション・・

といった具合なので、

実用的な面では、それほど参考になりません。

まあ国内の道路でも、

箱根峠などは有名ですが、

それでも一般道ですので、

制限速度は時速60kmまで・・

その上、さあ車に乗ろうと思ったら、

信号と混雑だらけの道路・・

せめて高速道路ででもテストしてくれれば・・

と思っても、

前にも話しましたが、

日本の高速道路の制限速度は、

新東名高速の時速120kmを除いて、

時速100kmが限度です。

ただ高速道路でも

時速100kmの定速走行・・なんて現実的に不可能です。

本当にスムーズに走ることができるのって、

恐らく北海道の直線道路か、

地方の高速道路くらいなもんでしょうね〜

また、

車のテストのために取材許可を得て、

道路を貸切りにできたのなんて当の昔の話です。

そんなことをやってて、

『もし事故でもあったら、どうするんや!?』

という理由で、地元警察も消極的です。

なので世間の評価も、

ある程度データだけで判断できる、

燃費くらいしか、

評価できるものがないんでしょうね・・

そんな訳で矢面に立たされているのが、

日本が世界に誇る、

『軽自動車』というカテゴリー・・

ハイブリッドカーのように、

電気モーターのアシストも無く、

ガソリンだけで、

1リットル当たり30km以上も、

走ることができるんですから、

たしかに、
この技術力は努力の結晶だと思います。

ですが、

近年、この燃費競争が過熱したせいで、

軽自動車には、

その構造に大きな変化が起こりました。

先日お話しした、

『アイドリングストップ』を筆頭に、

タイヤを転がりやすくするため、

空気圧を通常の1.5倍以上に設定して、

パンパンにしたタイヤで燃費を稼ぐとか、

路面抵抗を減らすために、

タイヤの幅を限りなく細くするとか・・

さらに車重にも注目して、

特にボディーの軽量化と称し、

ボディの外板部品である、

ボンネットやバックドアを、

鉄板じゃなくプラスチック製にしたりと、、

ここまで来ると、

乗り心地や安全性の面で、

『??』と思ってしまうような構造も、

珍しくなくなりました・・

おまけに軽自動車って、

車幅以外は、

普通車よりも広く感じるほどの室内空間。

その方法の一つとして、

僕の身長(175cm)でも、

上から天井が見渡せなくなるくらい、
『車高』が高くなりました・・

さっきも言いましたけど、

日本国内の道路事情だから、

普通に走る分には、

これでも問題ないんでしょうけど、

しかし、

いざ衝突事故が起こってみると、

いとも簡単に車体が『転覆』したり、

足元にダメージを受けたりと、、

燃費を重視しすぎたあまり、

やはり『副作用』のような事態が実際に起きています。

でも、この先、

地方都市は人口の減少などで、

道路整備などにも予算が回らず、

走行条件にも影響が出てくることが予想されます。

そんな状況で、

今のような構造の軽自動車だと、

すぐに車体にきしみが出たり、

足回りがガタガタになる恐れがあります。

もっとも、駐車場代がバカ高く、

維持費にものすごくお金がかかる都会では、

すでに軽自動車を所有するユーザーは、

減少傾向にあります。

その反面、地方では、

軽自動車の保有台数が伸びているんですから、

やっぱり、

これからの軽自動車って、

燃費だけを重視するんじゃなく、

走行性能や車体構造なども、

『地方仕様』に切り替えていくべきだと思いますが・・

もしあなたが軽自動車に乗るとしたら、

今までのような燃費重視の軽自動車と、

燃費性能は今より劣っても、

もっと安定感と走行性能に優れた軽自動車の、

どちらに乗ってみたいと思いますか?

関谷はやと

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