やはり選択と集中が大切だと・・特別編 

From:関谷はやと

プライベートデスクにて。

このGWの間に、
出前(デリバリー)の食べ物を注文した人はいますか?

最近では、
コンビニさえも出前というか、
配達をしてくれる世の中になりました。

今回の話題は、

その出前について話したいと思います。

『焼きたてアツアツを30分以内にお届け』

『1枚買うと、もう1枚を無料に!』

多分あなたも、見たり聞いたり、

あるいは実際に、
注文したことがあるかも知れませんね。

知っての通り、

これは『宅配ピザ』で有名な、

『ドミノ・ピザ』のキャッチフレーズです。

今日何気なく、
インターネットニュースを読んでいたら、

このドミノ・ピザが、

『宅配にトナカイ』を利用・・

といった記事が目に留まりました。

ちなみにドミノ・ピザって、

ピザ宅配専用のバイクを使っています。

当時はあの屋根付きバイクさえも画期的でしたが、

今ではあらゆる業種に使われています。

余談ですが、
三栄自動車の道路向かいには、

警備保障会社『ALSOK』がありますが、

この最近、渋滞用にバイクを使い始めました。

またこれは海外の例ですが、

ドミノ・ピザは、

湖畔リゾート地用に『モーターボート』も
使っていたそうです。

ところで、
先ほどの『宅配トナカイ』の件ですが、

ちょうど今から半年前の記事で、

つまり冬に入りかけた季節の話題でした。

たぶんクリスマス向けか、
何かのイベントだろうと・・

記事を読み進めていると、

どうやら『本気』らしかったんです。

それも、さっきのボートのような、
海外の例じゃなくて、

なんと北海道、この日本で・・

だったんですね。

いくらアルバイトの確保が難しいからといって、

なにもトナカイまで駆り出さなくても・・って、

僕も一瞬そう思いましたが、

でも読み進めていくと、

けっこう良い面もあるみたいです。

まず『大雪でもへっちゃら』

『ガソリン代が不要(ただしエサ代は必要)』

『徒歩よりも格段に早い』

など・・

ドミノ・ピザでは、

トナカイにGPSを装着して、

実際に訓練までやってたそうです・・

さらに、バイクからトナカイにすることで、

『お客様が喜んでくれる』確かに!

いやあ思わず真冬の北海道に行きたくなりました(笑)

今ではこんな余裕の話題を

提供できるまでになりましたが、

1959年に創業した当時は、

赤字続きで倒産しそうだったんです。

兄トム・モナハンと弟ジェームズは、

貧しい家庭の出身ながらも、
何とかアメリカのミシガン大学に
進学することができました。

しかし、当然ながらお金がありません。

そこで二人は学費と食費、
住居費を稼ぐために、

ある素晴らしい方法を思いつきました。

その方法とは、

キャンパス近くにあったピザ屋さんを買い取り、
(といっても、総額わずか500ドルです)

そこで寝泊まりし、
兄弟で昼と夜の2交代で営業を始めました。

もちろん、
一方が昼間働いて夜は学校、

そしてもう一方は、
夜働いて昼間は学校というスタイルです。

しかしこの計画は、

『売上げ不足』のため赤字が続き、

ついに弟のジェームズが見切りをつけ、

自分が持っていたピザ屋の株式と、
オンボロのフォルクスワーゲンとを引き換えに、

弟は去っていきました・・

ドラマみたいですが実話です。

その後、
大切なパートナーを失ったトムは、

それまでピザ屋ながら、

お客さんの要望に応えるため、
たくさんあったメニューを全て止め、

ピザひとつだけにしました。

さらに、
お客さんに食べに来てもらうという、
来店型の営業スタイルを見直して、

宅配という方法を思いつきました。

これで、
お客さんが使うための食器も不要になり、

経営のための固定費が浮くので、
商品(ピザ)にお金をかけることができます。

しかも、宅配エリアを、

地理的に自分の最も得意な
大学のキャンパス内だけにすることで、

自分の負担を減らすと同時に、

キャッチフレーズの通り、

焼きたてのピザを、
素早く届けることができるようになりました。

その後の成功は、
あなたも知っている通りです。

遠く離れた日本の、ここ松山にも、

ドミノ・ピザのお店があります・・

ドミノ・ピザの創業者トム・モナハンは、

選択と集中をすることによって、
(せざるを得ない状況をくぐり抜けた)

倒産寸前のピザ屋から、

世界規模のピザチェーン店の経営者になったんです。

実はいま、

僕がやっている自動車ビジネスの業界も、

創業当時のドミノ・ピザと似た状況です。

お客様の要望が多様化したことで、
(というより多層化ですね)

一企業の規模だけでは、

全ての層のお客様に応えられなくなっています。

僕たちのビジネスに必要な、

選択と集中のためのヒントって、

同業者の中じゃなく、

ドミノ・ピザのように、
意外と身近なところにありそうです・・

関谷はやと

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