まずは続けることが大事 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

今朝、地元発行の新聞を読んでいたら、

スポーツ欄に、
現在ホンダのF1(フォーミュラー・ワン)チームの、
総合監督をやっている方のインタビューが載っていました。

僕たちの世代では、

ホンダF1マシンの活躍が、
ちょうど日本のバブル経済と重なって、

国民的なブームになっていました。

当時のルールでは、

ノーマルエンジンが排気量3000cc、

ターボ付きエンジンだと、
半分の1500ccとの並走でした。

ちなみにホンダは後者の1500ccでしたが、

ホンダの軽くて小さなエンジンが、

大排気量で参戦していた、
並居る強豪チームを追い上げていく姿と、

日本が世界経済を席巻する姿とが重なって、

さっき話したような、

大盛り上がりとなっていたんですね。

その後、

ホンダはリーマン・ショックを機に、

経済的な理由から、
2008年でF1から撤退しました・・

つまり運営経費が賄えなかったということです。

しかし、

それから7年後の2015年に再チャレンジです。

そして現在のルールはと言うと、

エンジンと電気モーターの、
ハイブリッドカーになっていて、

当時とは比較にならないくらい、

車の性能も向上しています。

ただ7年間もブランクがあると、

当然、成績も振るいません・・

インタビューの中でその監督は、

『もし〜だったら』という内容で、

あのまま続けていれば、今頃は・・

と残念がっていましたが、後の祭りです。

ホンダが表彰台に立つためには、

まだまだ乗り越えないといけない課題が、

たくさんあるはずです・・

しかし、、

量産車メーカーの宿命というんでしょうか・・

経営状態、つまり『お金』が理由で、

F1から撤退しなくちゃいけないんです。

これって、自動車開発における、

ある分野(最先端技術)の進歩が、

その間止まってしまうことを意味します。

リーマン・ショックといえば、

『世界同時株安』とも呼ばれ、

その影響は日本のみならず、

程度の差こそあれ、世界中に影響を及ぼしました。

その影響を受けたのは、

ホンダだけじゃなく、

一緒に戦ってきた、
世界中の自動車メーカーも同じはずです。

イギリスのマクラーレン、

イタリアのフェラーリ、

ドイツのベンツ、

どのチームも体制の見直しこそあれ、

撤退などしませんでした。

ちなみに日本のトヨタも、

それまでF1に参戦していましたが、
ホンダとほぼ同時期に撤退しています・・

『日本とヨーロッパとではレース文化が違う・・』

そう考える人が多いのも確かですが、

自動車という乗り物の、
歴史やストーリーからもたらされる、

そのメーカーのファンづくり、

といった点で考えていくと、

『なんや、途中でやめるんかい!?』

といった感じで、

ファンの人にとってみたら、

応援していたチームに裏切られた感じになりますよね・・

撤退の理由が『お金だけ』というのは、

何とも寂しい気がします・・

その反対に、

『どんなことがあっても続ける・・』

この姿勢が、技術の基礎体力となり、

またファンの心も掴むんでしょうね。

結果として、

一定の顧客層に限られますが、

フェラーリやベンツという車が、

あれほどの高価格でも売れ続けているのには、

こういった背景があることも事実です。

それと、もう一つの問題は、

日本のレースチームって、

そのまま日本式の経営手法を導入してしまうことです。

つまり『何でも自前』にこだわりすぎるんです・・

これって自動車メーカーだけじゃありませんよね。

具体的には、

開発・エンジン・車体・ドライバー、

さらにはチームの運営者や技術者など・・

たしかに理想的で、すばらしいと思いますが、

もう少し現実を受け入れないと、

最初から自分たちの理想に持って行こうとしても、

周辺の問題解決ばかりに費用と時間がかかって、

最も大切な、

『開発を進めながらレースに勝つ』という、

本来の目的がぼやけてしまいます。

F1レースに限って言えば、

わずか1年間のレースで評価が決まるんですから・・

総合力よりも集中力の方が大切です。

つまるところ、

F1というレースで勝利するためには、

『日本式経営』の問題点を解決していくことを、

同時に進める必要があるのかも知れませんね〜

ただ『日本式経営』には、

それ以上に良い点が、

たくさんあることも忘れてはいけません・・

関谷はやと

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