質か量か、どっちを選ぶ？　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

今回は、三栄自動車がやっているビジネスの１つ、

『カーリース』について話します。

今でこそ、いろんな人に知られるようになった、

『カーリース』という言葉ですが、

三栄自動車が、
カーリースを手掛けた当初は、

『リース？何やそれ、シャンプーか？』

リンスじゃないって！！

みたいな感じだったそうです。

これは本当の話です・・

それもそのはず、

三栄自動車がカーリース事業に取り組み始めたのは、

今から４０年も前のことです・・

当時、四国内には、、というより、

日本国内にも『カーリース』に特化した会社なんて、

ほぼ存在していない状態です。

それでも、

車を使ってビジネスをしているお客様からの、

『いろんな声』に耳を傾けているうちに、

『カーリース』を思いついた、

と創業者である僕の父親は話しています。

つまり、

お客様の中にある『需要』を

聞きもらさず、『商品』という形にするには、

一体どうすればいいのか？

考え抜いて生まれた商品が、

たまたま当時のアメリカで、
新しい車の使い方として注目され始めた、

『カーリース』だったらしいです。

まあ、世間には、
自分と同じことを考え付く人がいるとは言いますが、

それが現在のように、

ほとんどの人に聞き覚えのある、
『カーリース』という商品になるとは、
想像もつかなかったと思いますね・・

同じ車のビジネスに関わっている者として、

カーリースという市場を創り出した父親のことを、
素直に『すごいなあ』と思います。

以来、一貫して『カーリース』

に特化したビジネスを続けています。

ところで、

このメルマガを読んでくれている人の中にも、

『カーリース』って何？

と思っている人だって、もちろんいると思います。

一般的にいわれるカーリースというのは、

特定の相手に向けて一定期間以上車を貸し出す（借り受ける）、

という契約のもと、車と金銭のやり取りをすることです。

もっと分かりやすく言うと、

長期間車を借りる契約をする、ということです。

こう書くと、

『車にずっと乗るんなら買ったらいいじゃん！』

そう思う人もいるはずです・・

ただ、ビジネスにおいては、

限られた資金繰りの中で、
いっぺんに車の代金を払うのって、

ましてや車が１０台必要だったとしたら、

相当な負担になりますよね。

そこで、

車を買わなくても、
毎月一定の金額（リース料金）を払うことで、

１０台の車をその日から使うことができる、

という仕組みが『カーリース』です。

これは、たとえ車が１台だとしても同じです。

もし車１台分の資金を持っていたとしたら、

他にも同時に、
『あれも欲しい、これも必要だ』
となった時に、

その資金を分けて使った方が、効率がいいですよね。

その他には、
会社の会計制度とつながっている部分もありますが、

これはまた機会があればお話ししたいと思います。

やがて、
そういったカーリースのメリットが、

少しずつ認知され始めるにつれて、

大手の金融会社が進出するようになりました。

三栄自動車が、たとえ大手に先駆けて、

カーリースをやっていたとしても、

ほとんどのお客様にとっては、
『世間話のネタ』程度でしかありません・・

『要は１０台でいくらや！？』

みたいに、

やはり『量（ボリューム）』を重視した、

大手リース会社との価格競争だって起こります。

ただ、それでもありがたいことに、

根強く支えて下さる『ファン』もいて、

『量（ボリューム）』だけじゃない、

三栄自動車の『質の部分』を、

評価してくれるお客様もいます。

ところで『質』って何でしょう・・

具体的に言うと『サービス』の部分です、

例えば、

お客様はどんな乗り方をしているのか？

までを考えて車のメンテナンスをする、

『自前のメンテナンス工場とメカニック』だったり、

車選びからメンテナンスの案内、
さらに事故対応まですることができる

『お客様専任スタッフ制』だったりと、

色んな『質』があります。

でも、これは狙ってた訳じゃなく、

そもそも三栄自動車って、
全国展開している大手リース会社に比べ、

小規模であるがゆえに、

仕事をやってるうちに、

スタッフ一人一人がひと通りのサービスを、
身に付けざるを得ない環境だった、、

というだけです・・

そうやって身に付けたことを、

『お客様のために！』

という気持ちで仕事をした結果が、

『大手にできないサービス（質）』

になっていったんですね。

でも逆に言えば、

大手との違いって『そこにしかない』わけですから、

僕たちスタッフは、

常に進化し続けなくてはいけません。

そうでないと、
あっという間に『価格競争の波』に呑まれてしまいます・・

例えるなら、

小さな船で大海原に乗り出した、

みたいなことを４０年やってる訳なんですね。

なので、

三栄自動車で一番大切なものは、

『乗組員（クルー）』『人』なんです。

これはどの企業でも、どのビジネスでも、

同じですが、

しかし、小規模な企業ほど、

この『人』がより重要になってくると思っています。

ですので、

意外に思うかもしれませんが、

僕はスタッフに向けて、

『けっこう厳しいこと』を言う時もあるんですよ。

でもそれは『船を沈めないため』なんです・・

本当は『行くぞ！』『おうっ』

みたいなのが理想なんですけど・・

これもまた道半ばです。

関谷はやと

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