高級車の価値 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

ここ数年の間に、

日本の自動車メーカー以外の高級車に、
SUV仕様のモデルが次々と追加されています。

従来から出ているモデルで代表的なのって、

やはり『レンジローバー』でしょう。

元々はイギリスのローバー・モーター社という会社が、

軍用のオフロード車を開発・生産していましたが、

その実用性からイギリスの貴族の間で、
レジャー用の車として乗られるようになりました。

当然、貴族が乗る車となると、
内外装も豪華なものとなります、

こういった背景が、
高級車に乗っているユーザーの需要になり、

その結果、各メーカーも、
ラインアップに揃える傾向となっています。

最近だと、ついに、、

あの『ロールスロイス』までもが、
近々SUV仕様の車を発表するそうです、、

いやあ〜高級車市場って、

活況なんですね・・

確かに、高級車といえば、

まずは4ドアのセダンですよね・・

しかし、

本当の高級セダンって、
ハンドルを握るのは、あくまで『運転手さん』で、

オーナーは後部座席に座ります・・

これって、
運転好きのオーナーにとってみれば、
全然面白くない状態ですよね・・

せっかくの高級車ですから、
自分でハンドルを握りたいと思って当然です。

かといって、
自分でセダンを運転していると、、

周りの人から、
『運転手さんですか?』と思われるのも、
この方たちのプライドが許しません。

そこで、まずラインアップされたのが、
2ドアのクーペ仕様です。

これだと後ろにドアがないので、
オーナー自らハンドルを握っていても、
みなさん納得します。

しかし、

2ドアクーペって、
外から見たらスタイルがいいんですけど、

ドア一枚が長くて重いので、
開け閉めが大変です・・

また、日本のような狭い駐車場だと、
ドアを開けるスペースがなくて、
乗り降りにも一苦労です。

しかも、後部座席に乗ろうとすると、
前かがみに乗り込まないといけないので不便です・・

4ドアセダンに比べると実用性は劣ります。

なので、

僕が思うに、高級2ドアクーペって、
本来は、高級セダンのスポーツ仕様という、
ラインアップなのかも知れませんが、

実はそれ以外に、

オーナードライバーが
周囲に対して『運転手じゃないよ』っていう、

アピールのためにわざわざドアを外したのでは・・?

最近そんな一面も思い始めました・・

でもこれって、超後ろ向きな発想ですね・・(笑)

そうやって、
4ドアセダン、2ドアクーペと来ると、

残るはSUV仕様となります・・

高級車メーカーは、

既存のユーザーに向けて、
更なるラインアップを提案することになりました。

こんな風に、

同じユーザーに向けて、
様々なラインアップを提案する方法って、

色んな商品で見られますよね。

全く新しいユーザーに提案するよりも、

元々その商品の価値を知ってくれているユーザーに提案する方が、
確実なビジネスができます・・

特に、高級車のように、
一台が何千万円もする車って、

買える人が限られてきますので、
この方法は理にかなっています・・

ただ、、高級車メーカーとして、
その価値を知ってもらうまでに、

膨大な時間と努力、そして費用が掛かります。

今回は、その費用の面で、

ある高級車メーカーが採用していた方法を話します。

その会社は、
スポーツカーメーカーとして創業し、

自動車レースを広告と考え、

レースに勝つ車を作り、
それと同じスタイルのモデルを販売し、

メンテナンスで部品を交換して収益を上げて、

レースにかかる費用を賄ってきました。

スポーツカーを買うようなユーザーって、

元々そのメーカーや製品である車のファンなので、

車に修理が発生しても、修理費用についても、

それほどとやかく言いません・・

むしろ『車を限界まで走らせることができた』

という具合に喜んでいるくらいです・・

そこで、このメーカーは、、

当時の車でブレーキに次ぐ消耗品、

マニュアル車の『クラッチ板』を、

丈夫で最適だという理由で、
なんと農機の『トラクター』と同じものを採用しました。

しかしその部品の値段だけは、スポーツカーにふさわしく、

トラクターのユーザーが払う何倍もの価格に設定されていて、

それで、このメーカーは結構な収益を上げました・・

実はそのメーカーの名は、
あなたも知っている、あの『フェラーリ』です。

ユーザーに車の価値を認めてもらえれば、

たとえトラクターと同じ部品でも、
数倍高い費用を喜んで支払ってくれる、ということです。

逆の見方をすると、

このトラクターはフェラーリと同じ部品を使っていた、

ただトラクターは実用的な商品だったため、
価格をそこまで高額にできなかった、となります。

まあ、、このエピソードも創業当時のもので、

今はこんなことは出来ませんよね・・

ただ、、ビジネスにおいて、

商品の価値を高めながら収益を上げる方法として、

今でも語られています。

関谷はやと

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