ちょっとカタい話ですが・・
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
先日、
オイル交換にやって来られたお客様から、
「○○社から、手紙が何通も来てるんですけど・・」
というご相談。
この○○社というのは、
お客様が乗っている車のメーカー名で
そこから来た手紙というのは、
『リコール』の案内のことでした。
ところで、リコールとは、
車の使用過程中に見つかった不具合を、
製造メーカーの責任で無償改修する制度です。
特に安全性に関した項目については、
リコールとして『届け出』をすることが、
国の法律によって義務付けられています。
しかし、
リコール対象車に乗っていた人によっては、
何だか『ハズレくじ』
を引いてしまったように言う人もいますが、
リコールの目的が、
『安全性を高める』ということなんで、
本来は車にとっても、
また、乗っている人にとっても、
『良いこと』なんです。
というのも、
日本製の工業製品って、
他国製のものと比較しても、
おおむね性能が良いので、
それを使っている僕たちも、
無意識のうちに『完璧な製品』だと、
信じ込んでしまってます・・
そこに、
いきなり『リコール』の案内がやって来たら、
『えっ!?』ってなるのも無理はありません。
ちなみに、
さきほどのお客様の場合は、
この半年間で、
4通ものリコール案内を受け取られたそうです・・
これは極端な例じゃなく、
この最近は、どの自動車メーカーも、
『乱発』してるんじゃないか?
と思わせるくらいリコールを出します・・
性能を良くするために、
車の構造も複雑になったことと、
車に乗る人の要求も関心も高まったこと、
言い換えれば、
それだけ成熟した市場になったと言えます・・
三栄自動車のように、
『車のメンテナンス』
に関わっている立場で考えると、
リコールについても『安全性』という、
一つの枠組みじゃなく、
たとえば、
『ブレーキのリコール』
『エンジンのリコール』
『燃料系統のリコール』
『シートベルトのリコール』という具合に、
初めから、
どの項目のリコールか、というのを、
封筒の表書きに記載した方が良いと思います。
現在のような、
『いまお乗りのお車の安全性に関わる重要なお知らせです』
といった表書きで驚かせたうえで、
封筒の中味を見てからじゃないと、
『リコール』の概要が伝わらないというのは、
これだけ乱発するリコールの中だと、
受け取った人の意識も、
『何か隠してるんじゃないか?』と、
変に勘ぐってしまう方向に進みます・・
『非は非としてハッキリと伝える』
という姿勢の方が、
かえって受け入れられそうな気がしますが・・
と、こんな話をすると、
リコールの項目を言われたところで、
そもそもどの部位のことか分からない・・
ここまで高機能化した車で、
しかも故障なんて、
ほとんどしなくなった車に、
そんな注意を払う訳がないでしょう・・
と思う人もいるはずです。
もちろんその通りです、、
しかし、
『人が作るものに完璧なものなどない』
『作動して壊れない物なんてない』
という原則は変わりません・・
性能の良さ=不具合など発生しない、
なんて、うっかり信じ込んでしまうと、
僕たちの暮らしを、
便利で楽しくしてくれるはずの車が、
『ハズレくじ』になってしまいます・・
そうならない方法として、
今までよりも、
車のことに、ちょっと関心を持つだけでいいんです・・
三栄自動車は、
そのお手伝いをするためにいます。
関谷はやと
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