鬼押し出し 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

群馬県と長野県をまたぐ位置に、

『浅間山』という火山があり、

ここに浅間山から噴出した、
火山岩ばかりがゴロゴロと転がっている、

『鬼押し出し』という、
一風変わった名前の観光名所があります。

今から30年近く前、
僕は、その当時勤めていた会社の夏休みを利用して、
買ったばかりの250ccのオートバイに跨り、

たしか3泊4日くらいの日程で、
『ツーリング』と呼ばれる、
オートバイで移動する旅に出かけました。

道路地図はありましたが、
荷物が重くなるのと、

その時は『思いつき』や『発見』を大切にしたくて、

事前にルートを決めてしまうことに抵抗を感じて、

大まかなコースだけを決めて、
必要な個所だけを1枚コピーして、
あとはメモ書き程度のルートで出発しました。

もちろん当時はナビゲーションもありません。

そんな感じでスタートしたんで、
宿も手配せず、寝るのは寝袋ひとつだけです・・

今じゃ考えられないような『適当さ』ですよね。

でも、その当時って、
こんな感じでツーリングをしている人って、
けっこう多かったですよ。

ある意味、平和だったんですね。

というわけで、
そのツーリングの道中に、

この『鬼押し出し』を目指したんです。

何でこの場所を思いついたのかというと、

1955年、
日本で初めてのオートバイ耐久レースといわれる、

『浅間火山レース』の舞台でもあったからなんです。

どんなところでレースが行われていたのか、
実際にこの目で見てみたいと思って、

この『鬼押し出しルート』を思いついたんです。

1955年と言えば、
太平洋戦争の終結から、
まだ10年余りしか経っていません。

そのような時代に、
日本ではオートバイが人々の生活の足となり、
また経済発展を支えてきました。

そのオートバイを使って耐久レースをやったんですから、

本当に『海外に追い付き追い越せ』
を地で行く勢いが、日本にはあったんですね・・

というわけで鬼押し出しに行ったんですが、
本当に真っ黒な火山岩がゴロゴロで、

舗装された道路以外は走れたもんじゃありませんでした。

まあ、、事前に調べようにも、
インターネットなんてなかった時代です。

『百聞は一見にしかず』ということわざ通り、

実際に行ってみないと、

その様子は分かりません。

「こんな環境でレースをやっていたのか・・」

僕が乗っていたオートバイですら、
走るのが困難な場所で、、です。

レースといっても一般道路を利用したレースです。

しかも、現在のような立派な舗装じゃなく、
レースをやっていた当時の写真を見ると、

火山岩をどかして踏み固めたような道路です。

よくもまあ、
こんな道路でレースをやってたもんだと感心してしまいました。

こういった時代を経て、

日本のオートバイが力をつけ、
世界へと挑戦していったんですね・・

そのことを『鬼押し出し』に行き、
自分の肌で感じることができたのは、

今の僕にとって財産となっています。

情報技術が発達した現代と比べても、

実際に自分の目や身体で感じることの方が、

まだまだ得られるものが多いように思います。

また旅に出たくなりましたね・・

関谷はやと

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