エンブレム 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

「前のエンブレムを
 センターラインに合わせろ!」

僕が学生時代にアルバイトをしていた、
外車販売店の社長さんから教えられた、

『ベンツをカッコ良く乗る方法』です。

ベンツといえば、
あの有名な三本の光の矢の形をした、

『スリーポインテッド・スター』

と呼ばれるエンブレムが、

ボンネットの前方中央に、
備わっています。

そして、
左ハンドル車のベンツを乗るときには、

運転席に座った位置からの視線を、
エンブレムから道路のセンターラインへと、
重なるように見て運転すれば、

ちょうど車が道路中央に位置するので、
スマートで安全に走ることができる、
という具合です。

ここで、左ハンドルの車を、
運転したことがない方のために話しますと、

日本では、車は左側通行ですよね・・

その上で、
さらにハンドルが左側にあるということは、
運転する人の位置が、
道路の一番左側に座ることになります。

これが結構運転しづらいんです・・

対向車のことを考えると、
車を道路の中央側に寄せるのが怖くて、

気が付けば車ごと左側に寄ってしまい、
『教習車練習中・・』のような状態に、
なるんです。

ですので、
もしあなたが外車の後ろを走っていて、

その車が、
必要以上に左側に寄って走っていたら、

そのドライバーさんは、
間違いなく左ハンドル初心者です・・

まだ車に慣れていないはずですので、
車間距離を十分取ってください・・

こんなふうに書くと、
左ハンドルって不便・・と思うでしょう。

でも、いい所もあるんです。

それは、アクセルペダルが、
タイヤハウスに邪魔されないので、
運転してても足が疲れにくいんです。

こればかりは車の構造上の利点、
と言えるでしょう。

車の飾りだとばかりに思っていた、
『エンブレム』には、

『こんな車に乗っているんだぞ!』
というアピールだけじゃなく、

運転するのに便利な、
こういった活用法もあったんですよ。

これを象徴するエピソードを
前に車雑誌で読んだことがあります。

記事には、
ある映画監督さんの話が、
書かれてありました・・

その方自身は、
免許は持っていないので普段の移動では、
もっぱら奥様に運転してもらっている、

とのことでした。

そして、
ずっとベンツを乗り続けているそうで、
その理由のひとつに、先ほどの

『エンブレムを目安に運転できるので、
 乗りやすい』

という話をされていました。

ここからが笑える話で、

そろそろ車を買い替えようと、
映画監督ご夫妻が、
ベンツの販売店に訪れたとき、

エンブレムのことを、
セールスマンに話したところ、

何を勘違いしたのか、

「このエンブレムだけでも、
 100万円の値打ちがあるんですよ!」

と、エンブレムがもたらす便利さじゃなくて、

ベンツというブランドの価値について
語り始めたんだそうです・・

その話を聞いていた奥様は、

「じゃあエンブレムはいりませんから、
 そのぶん100万円安くしてください」

とセールスマンに言ったそうです(笑)

その後どうなったのかは、

記事の本意じゃないので、
書いてありませんでしたが・・

車のエンブレムひとつにも、
乗る人によって求めるものが違う・・

お客様が何に価値を感じているのかを、
まず知ることが大切なんだ。

セールスって、
つくづく奥が深いなあ・・

僕はそう思いました。

関谷はやと

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