No.5
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
昨年末のこと、
6年もの間、食べ物を口にせず、
そのまま息絶えた生物『ダイオウグソクムシ』が、
話題になりました。
僕も、
ダンゴムシを拡大コピーしたような、
この生物を意識して見たのは初めてですが、
絶食したまま息絶えるなんて、
なかなか『孤高な』最期だったんでは・・
と感慨深いものがありました。
で、今回もまたやってくれました!
今度の話題は『脱皮』です。
脱皮だけで、ニュースや新聞に載るなんて、
脱皮を得意とするヘビが、これを知ったら
妬きもちをしそうですね。
それなのに、
この生物に付けられている名前なんて、
『No.5』ですよ!!
『No.5』って・・
もうちょっと、
気の利いた名前はないんかい!
って思いましたね・・
いくらダンゴムシの拡大版といっても、
これは可哀想ですよ!
しかも、
前述の絶食したまま息絶えた個体なんて、
『No.1』と呼ばれていたんですから・・
ダイオウグソクムシ、
その生息地を調べてみると、
遥か大西洋の深海からやってきたらしく、
また絶食については、
その理由すら解明されていない、
謎が多い生物ということで、
そういった研究のために、
他の生物とは分けて飼育されているようです。
『No.1』『No.5』
まあ、飼育していた水族館内なら、
こう呼び合ったのでいいかも知れませんが、
展示するならせめて、
捕獲された海域の名前で呼んであげて、
たとえば、メキシコ沖生息ものなら、
『メキシカンNo.1』とか、
カリブ海沖なら、
もちろん『カリビアン・クイーン』とか、
『キングオブ・レゲエ』とか・・
えっ!?
そうすると、余計ややこしくなるって?
それもそうですね・・
ただでさえダイオウグソクムシって、
言いにくい名前ですから。
もしかしたら・・
こんな議論が水族館内でもされた結果、
結局たどり着いたのが、『N0.5』だったのかも・・
何ですって、水族館の職員さんは、
僕みたいに、
しょうもないこと考えてないって?
・・ハイ失礼いたしました(笑)
ここからは、
僕の勝手な想像ですが、
この生物のことがもっと分かれば、
もしかしたら、
ほとんど食べなくても、
しっかり栄養を吸収できるダイエット食品とか、
海水中の栄養分を、
効率よく吸収する仕組みを使ったら、
魚介類の養殖技術に応用できるので、
エサ代のコストが下がり、
その結果安く魚が食べられる、
ということも可能です。
ダイオウグソクムシには、
そんな可能性がありそうな気がしたので、
それに対して番号だけで呼ぶなんて・・と、
ついつい感情移入してしまっただけです。
関谷はやと
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