魔改造（まかいぞう）で競う！　

From：関谷はやと

僕がよく見ているテレビ番組に
『魔改造の夜（まかいぞう）』
というタイトルの番組があります。

見たことがある人ならご存じだと思いますが、
限られた期間と５万円以内の予算を使って、
各チームが題材となる身の回りの日用品や
おもちゃを（魔）改造したものを、
トライアル形式でタイムや距離を競い、
一番良い記録を出したチームが勝者となる、
というシンプルなルールです。

ちなみに『魔改造』とは、
製品が本来持っている機能や目的とは
かけ離れた方向に改造するという意味で、
当然ですが製造元は推奨していません・・
というより、
どちらかといえば注意書きにあるような、
『危険なので絶対にしないでください』
という方向性の改造になります・・

話を戻します。
魔改造にエントリーするチームには、
主に技術開発を行っているような企業や
技術系専門学校のほか
誰でも知っている超有名企業も出場していて、
それらが同じルールのもとで
独自性を発揮しながら改造に挑みますが、

『魔改造』と呼ばれるだけに、
出来上がった改造品は予期せぬ動きや
思わぬ効果を出すケースもあり、
机上の計算やシュミレーション通りに
結果が出るものじゃありません。

つまり数値に置き換えられないような
経験や現場での工夫も重要になります。

先日見た番組では、
『洗濯物干し』に動力を取り付けて、
長く張った洗濯ロープ上を走らせ
２５メートル間のタイムを競うという、

冷静に見れば
それ自体に何の意味も役割も持たない、
どうでもいいような題材でしたが、
それでも、いざ記録に挑むとなると
様々な課題や問題に直面するんですね〜

それを真剣な姿で改造に取り組んでいくうち
いつしかチーム内に連帯感が生まれ、
本番の競技が終わる頃には、
出場チームそれぞれが勝敗に関係なく、
同じ目的に向かって苦労した者同士、
お互いをたたえ合っていました。

たしかに、
魔改造という行為そのものは、
お勧めできる方法じゃないにしても、
こういうシーンを見ていると、
なぜだか共感してしまうのは、
題材に対して純粋に挑戦するという、
利害とは無関係の姿だからでしょうね。

関谷はやと

 
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