倍増計画　

From：関谷はやと

今朝のニュースによると、
日本政府はこれまで目標に掲げていた
ＥＶ向け公共充電設備の設置数を
これまでの１５万基から
３０万口（くち）に倍増するそうです・・

ちなみに充電設備のカウント方法が
『基』から『口』に変わったのには理由があって、
ガソリンスタンドの給油機が
油種ごとにノズルが付いているのと同様、
1台の充電器にコンセントを複数装着し、
同時に複数台充電できる設備が増えたためです。

たしかにコンセントの数でカウントした方が、
ＥＶの普及台数に応じて必要な充電設備の数を
より正確に算出できますからね。

そのため実際には、
ニュースで報道されている通りの
『目標台数を倍増した』とはなりませんが、
まあ、この辺は数字のトリックというか、、
僕たちに規模感を説明するための
方便だと受け取ればいいんですけど・・

ところが、
インターネットのコメント欄を見てみると、
この目標値に対して
『それじゃ全然足りない』とか、
『大元となる発電所の数を増やすのが先だろ』
みたいなことが書かれていたんですが、、

ただ、これはあくまで、
今のペースのままＥＶが普及したらという前提で
エンジン車と同等の使い勝手にするなら、
（高い目標には違いありませんが）
公共充電施設も３０万口は要るだろう、
という試算に基づいたもので、
別に３０万台が最終目標だ！
みたいに言ってる訳じゃありません。

事実、つい数か月前までは、
１５万基を目標に掲げていたのを
３０万口に変更した訳ですから、
この先、ＥＶの普及ペースが上がれば、
目標数も間違いなく増えるはずです。

エンジン車はもちろんＥＶを含む自動車は、
日本の基幹産業の１つだという認識を
政府が持っていない訳は無いので、

冷静に考えていくと、
今回の発表は自動車関連企業にとって、
この機会に主力をＥＶに切り替えようとか、
あるいは、自社の技術なら従来通り
エンジン車に関わるのがベストだ、
といった方向性を決める判断材料のような
要素が強いんじゃないかと思いますよ。

関谷はやと

 
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