メカニック講師として母校に　

From：関谷はやと

先日、僕の母校である地元工業高校から
自動車整備業者の団体に
同校自動車部への『出前授業』の依頼があり、
団体のお世話役を引き受けている僕は、
講師として久しぶりに母校を訪れました。

ちなみに自動車部は、
僕が高校生だった頃から存在していましたが、
当時は別の運動部に所属していたので、
自動車部がどんな活動をしているのか？
ほとんど知らなかったんですよ・・

聞くところによると、
現在ではホンダが主催する燃費レースや、
ダートコースと呼ばれる未舗装路を走って
タイムを競い合うレースに参加しているそうで、

それらレースに勝つために必要な知識と
技術を生徒たち（部員）に身に付けさせたい、
という要望を顧問の先生から受けたことで、
今回の出前授業が実現したんですね〜

ただ部員たちについて、
事前に顧問の先生から聞いてはいたものの、
果たして知識や技能レベルがどれ程のものか？
その点については、ほぼ未知数状態でした。

初めての試みということもあり、
お世話役のメンバーで手分けして講師となり
車に関する基礎的な知識を学ぶ『学科』と、
５０ｃｃバイクの実物エンジンを
分解して組み立て直す『実習』とに分けて、
何とか授業らしいカリキュラムを作ってみました。

ちなみに僕は学科担当で
エンジンとシャーシ（走行装置）について、
実際にメカニックが資格試験を受験するために
使っているテキストを用いて解説しましたが、

部員たちの反応を見てみると、
やはりインターネットや書物で学ぶだけでは、
知識だけに偏ってしまうという印象でした。

一方、整備現場での経験がある僕たちは、
新車の状態から使用中の車、
さらに使用済み車両に至るまでの過程を
順を追って伝えることができるので、

レースでも必要な、
『なぜ、そんな状態になるのか？』
『その場合、どうすれば良いのか？』を
部員たち自身が考えられるよう
その点を意識して話しました。

その後は別の講師が、
本物のエンジンを一部切り取って
内部の動作が見えるように作られた
『カットエンジン』を使っての解説、

そして実際に
５０ｃｃバイクのエンジンを分解・組み立て、
さすが自動車部員だけのことはあり、
手際よく作業できていました。

そしていよいよ
組み立てたエンジンにガソリンを注入して
実際にエンジンが掛かるかどうか！？

緊張の面持ちで始動ボタンを押す部員たち・・
『ブルル・・』という始動音とともに
一斉に沸き上がった歓声、成功です！

後片付けをしている部員たちに、
『どの内容が一番面白かった？』
と聞いてみたところ、
『エンジン！（の分解・組み立て）』
と声を揃えていたので、
この年代の人たちにとっては、
座って学習するよりも、
やはり身体を使う方が楽しいんでしょうね〜

関谷はやと

 
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