いくら良いサービスだといっても・・な話　

From：関谷はやと

車業界向けのサイトに、
最大積載量２〜４トンクラスの
商用トラックＥＶ用バッテリーを
わずか５分間で充電済みのものに交換する、
というサービスを行うスタートアップ企業の
記事が載っていました。

ちなみにＥＶが充電に要する時間は、
乗用車タイプの急速充電でも
１５分とか３０分程度の時間が必要です。
それが乗用車用よりも
バッテリー容量の大きいトラックで
５分の待ち時間で走れるようになるのは、
空のバッテリーへ充電する訳じゃないにしても
非常に画期的な方法だと思います。

しかも、この方法であれば、
バッテリーそのものの持ち主が
充電・交換サービスを提供する会社なので、
車の価格の３分の１を占めるともいわれる
高額なバッテリーのコストを負担せずに済むため、

特に走行キロあたりいくら、
というコストで運行される商用トラックとは
相性も抜群なんですね〜

ところで
今回のように充電済みバッテリーを
あらかじめ準備しておくことで、
充電を必要とするＥＶに向けて、
充電じゃなくバッテリーそのものを
そっくり交換するという方法は、
以前から試されていたんですけど、、

ただバッテリーには、
充放電を繰り返すことで、バッテリー自身の
性能が低下してしまうという特徴があるため、

新たに装着したバッテリーの性能が、
交換前と同じか、それ以上なら
ユーザーも困ることはありませんが・・

逆に性能が低下したバッテリーだったら、
『いつもより航続距離が短いじゃないか！？』
みたいな不満の原因になりますよね。

ところが、
このサービスが再び注目されるようになった、
ということは、あくまで僕の想像ですが、
バッテリーの性能そのものも
以前より大きく向上したんだと思います。

だったら乗用車タイプのＥＶにも
これと同じ方法が使えるじゃないか！？
と思った人も多いと思いますが・・

ただ乗用車タイプの場合は、
もともと『自分の車だ』という意識が強く
その車に装着されているバッテリーに対しても
自分のものだと認識されているため、

いくら安くて便利なサービスだとしても、
バッテリーを共用するという考えに至らず、
中々進んでいかないのが現実です。

関谷はやと

 
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