中古車輸出ランキングを読み解きしてみると・・　

From：関谷はやと

車関連メディアに、
日本から輸出された中古車の月間実績が
掲載されていて、それによるとこの５月は
ロシア向けの輸出台数が突出していて、
昨年５月と比べ２倍以上となる
約２万３千台も輸出されていたそうです。

『でもロシアって、隣国のウクライナと紛争中で
経済制裁の対象国じゃなかったっけ？』

いつもこのメルマガを読んでくれているあなたも
そう思ったはずです。実際に輸出入を管轄している
経済産業省のホームページで確認しても
その通り書いてあるんですけど・・

ところが中古車といっても、
大衆向けから富裕層向けの高級車まで様々あり、
実はその中で規制対象となっているのが
乗用車の場合６００万円を超える車なので、
逆にいうと６００万円以下の中古車なら
今までと変わらず輸出ができるんですね〜

そう考えると、
経済制裁といってもあくまで限定的で、
６００万円以下の中古車のように、
市民生活に直接関わる物品については、
制裁の対象にすべきじゃない・・
というのが日本側の方針なんでしょうね。

一方、国際政治的に見て、
日本が支援しているウクライナの方はというと、
なぜか上位６０ケ国のランク外だったんです。

すると今度は『ウクライナって、たしか
日本政府が支援してるんじゃなかったっけ？』
支援してるんだったら、
中古車が輸出されても良いはずなのに・・
そう思いたくなりますよね。

ただ実際のビジネス現場においても、
ロシア向けの方は、中古車を輸出するための
ルートやバイヤーが確立されていて、
それが機能しているのを見聞きしますが、

その一方で、
いくら日本政府が支援しているとはいえ、
ウクライナに中古車を輸出しているバイヤーや
輸出拠点などは聞いたことがありません。

ではなぜ、
こんな矛盾ともいえる事態が起きてるのか？

これは僕なりの推測ですが、、
シンプルに代金決済の問題じゃないのかと・・
まあ商品と代金の関係というのは
ビジネスの基本原則ですからね〜

つまり中古車輸出においては、
単にこれまでウクライナとの取引実績が無いのと、
それに加え紛争という特別な理由も重なって
ウクライナへ中古車が輸出されていない事が
際立って感じるんだと思います。

関谷はやと

 
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