ロータリーエンジンが復活　

From：関谷はやと

車関連のニュースサイトに
広島県に本社のある『マツダ』が、
ロータリーエンジン搭載モデルの量産を
１１年ぶりに開始したという記事がありました。

ちなみに、
ロータリーエンジンが搭載されるのは
『ＭＸ−３０』というＳＵＶで、
ヨーロッパ向けモデルのＰＨＥＶです。
またロータリーエンジンというのが、
一般的なエンジンと比べてどう異なるのか？

そこでまず
一般的なエンジンについて説明すると、
シリンダという円筒形をした容器の中にある
ピストンが往復運動をすることで、
（注射器のようなイメージの構造です）

シリンダ内に吸入した空気とガソリンとの
混合気が圧縮され、それが爆発すると
大きな回転エネルギーとなって
エンジンを作動させています。

一方でロータリーエンジンは、
吸入した混合気が爆発することで
大きな回転エネルギーを発生させる、
というのは同じですが・・

そこに至るまでの行程が、
ピストンの往復運動ではなく、
『三角おむすび』のような形状をした
ローターと呼ばれる部品の回転運動によって
エンジンを作動させています。

そうしたロータリーエンジンの構造上、
一般的なエンジンより排気量を小さくしても
同じ出力を発生するため小型化できます。

ところがロータリーエンジンは、
一般的なエンジンより気密性に劣るため、
燃費が悪くなるというデメリットがあります。

そんな背景から、
ロータリーエンジン単独のモデルは
燃費性能や排気ガス成分の濃度といった点で、
残念ながら市場から姿を消してしまったんですが・・

それでもマツダは、
いつかまた市場から求められることを信じて
小規模ながらもロータリーエンジンの研究開発を
ずっと続けていたんですね〜

エンジンと電気モーターを組み合わせた
ＰＨＥＶのような車の場合は、
常時エンジンが作動している訳じゃないので、
ロータリーエンジンの持つ
小型軽量で高出力という特徴が適していて、

燃費の悪さというデメリットも上回る、
そう判断されたロータリーエンジンにとっては、
まさに逆転人生！
ついに１１年ぶりの復活となりました。

関谷はやと

 
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