新たな車検制度が始まります
前回のメルマガでは、
三栄自動車で車検を行う際に使っている
エンジンの排気管(マフラー)や
ホーン(警音器)の音量を測定する
『騒音計』についてお話ししましたが、
実は昨日の午後、
愛媛県内の自動車整備業者による会合があり、
その際、所轄の役所の支局長から、
『OBD車検』と呼ばれる
新たな車検方法についてのコメントがありました。
ちなみにOBD車検とは何かというと、
(オン・ボード・ダイアグノーシス、
自己診断機能という意味です。)
今後発売される新車には、
安全や公害防止に関連する特定の機能に、
何らかの不具合が発生すると、
車載コンピューターにエラーコードとして入力、
記録されるようになるため、
車検時には車に専用端末機を接続し、
エラーコードが入力されていないかどうか?を
1台ごとに確認する検査が追加されます。
しかも、
ただ単に専用端末機を接続して
エラーコードが入力されているかいないか?
だけを確認する訳じゃなく、
検査結果をインターネットで
リアルタイムに役所に報告してからじゃないと
車検が通らなくなるんですね〜
ところが
自動車整備のような手作業を行う業界って、
他業種の現場作業と同様、人手不足もあり
ただでさえ高齢化が進んでいるので、
コンピューター関連についての
知識や理解が進みにくく、今お話したような
新しい車検項目への取り組みについても、
危機感や必要性は認識しているものの
スピード感が持てないのが現状です・・
なので、こうした会合の際には
必ずと言っていいほど、
将来の車検制度の方向性について
『どうなるんだろう・・』
みたいな話題になるんですが、
僕が思っている将来の車検制度は、
街角のATMみたいな場所に
ユーザー自身が車を乗りつけて、
車検時に必要な税金や保険を納付し、
そこに備え付けてある、
車検用の専用端末に接続して、
エラーコードが無ければ車検は合格、
もし表示されれば、その時に初めて
整備工場でメンテナンスしてください!
みたいな流れになるんじゃないかと・・
そう考えると、いま整備業を営んでいる
ほとんどの人たちが持っている危機感など、
はるかに超えたレベル、スピード感で
車検制度は動いている・・といえます。
関谷はやと
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