ＥＶ仕様のトラック　

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From：関谷はやと

車業界向けの日刊紙に
いすゞ自動車の小型トラック『エルフ』が
１７年ぶりのモデルチェンジと同時に
ＥＶ仕様を発売するという記事がありました。

実はそれに先行する形で、
昨年９月に三菱ふそうが発表した
（三菱系のトラックメーカー）
小型ＥＶトラック『ｅキャンター』も、
先日発売されるなど、

最近は日本のトラックメーカーが、
新型車へとモデルチェンジをする際に
ＥＶ仕様を追加する動きが増えています。

ところが、
三菱ふそうのＥＶを例にとると、
標準仕様で約１４００万円と（驚）
同じクラスのエンジン車と比べて
２倍以上の価格設定なんですね。

まあ燃料価格が上がっている時なので、
ＥＶの方がランニングコストを低減できる・・
というのも分かりますが、
でも電気代だって結構上がってますからね〜

そこは乗用タイプのＥＶと異なり、
トラックは毎日使うのでもっと詳細に
コスト計算をする必要があります。

ところで、
トラックのＥＶ化が進むと、
配送業者や建設業のように、
トラックが欠かせない業種にとっては、
『毎日の充電をどうするか？』という課題が、
乗用タイプのＥＶ以上に大きくなります。

というのもトラックは、
重い荷物や大きな荷物を運ぶため、
その用途に耐えられるよう車体自体も、
乗用車と比べ大きく重く出来ているので、

ＥＶを動かすためのバッテリー容量も
乗用タイプのＥＶより大きくなります。
つまり、より重いバッテリーになる訳です。

すると、充電の際にも、
大容量の電気で長時間充電しなくちゃならず・・
かといってエンジン車に給油するような
ガソリンスタンドがある訳じゃないので、
そのための充電設備も必要になります。

もちろん家庭用の普通充電だと
充電能力が足りないので、
急速充電レベルのものが必要です。

ＥＶ仕様のトラックを運用するには、
ここまでの対応が出来て初めて可能な訳で、

それを考えると、
いくら世間からＣＯ２排出量を
（二酸化炭素）削減しようとか言われても、
そう簡単にＥＶ仕様のトラックへと
踏み切れるものじゃないのが現状です。

関谷はやと

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