中国ＥＶメーカーの販売戦略とは　

From：関谷はやと

ここ３〜４年の間で世界的にも
ＥＶが注目されるようになったことで、
『中国のテスラ』とも評されるまでになった、
中国の電機・自動車メーカー『ＢＹＤ』が
新たなＥＶのラインナップ発表とともに、
日本市場へと進出するんだそうです。
（ＢＹＤ：中国語で書くと比亜迪）

また先日、
インターネットの車関連サイトには、
ＢＹＤがどういった販売戦略を採るのか？
という記事が載っていたんですが・・

記事によると、
『中国のテスラ』などと評されながらも、
テスラが行っている
インターネット販売のような方法は採らず、
日本の自動車メーカーと同様、
ショールームやサービス工場を構えた販売網を
全国に設置していく方針だそうです。

この記事を読んで僕が感じたのは、
ＥＶに先駆けて日本市場にやってきた
家電製品と同じ販売戦略じゃないのか！？
ということです・・

ちなみに家電といえば、
中国を筆頭にしたアジアの国々が、
日本製品よりも品質に劣る・・などと
言われながらも生産コストの安さを背景に、
日本の家電量販店へと、どんどん入ってきて
シェアを伸ばしたことはよく知られています。

ちょっと言いにくいことかも知れませんが・・
日本市場の大きな特徴の一つに、
アメリカやヨーロッパで作った製品には、
盲目的に受け入れるのに対して、

逆にアジア諸国の製品には何というか・・
日本市場って、ある種、優越感のような感情を
無意識のうちに抱いているのは事実です。

なのでＢＹＤは、
テスラと同様の販売手法に頼らず、
手間とコストはかかるかも知れないけど、
アジア製の家電製品がシェアを伸ばしたのと、
同じ販売戦略を採ることに決めたんですね〜

まあＥＶよりも品質や性能の差が
表面化しやすいエンジン車なら、
さっきお話しした感情面のこともあるので、

ＢＹＤが日本市場に進出するには、
相当高いハードルだったんでしょうけど・・

ＥＶの方は、
『価格』が重要視される傾向にあるので、
自社でバッテリーまで生産できるＢＹＤには、
チャンスに映ったんでしょうね。

そう考えると現段階のＥＶというのは、
価格以外の差別化が出しにくい商品だ
とも言えます。

関谷はやと

 
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