理由は見た目のカッコ良さだけじゃなく・・　

From：関谷はやと

前回のメルマガで、
今年１月に発売されたトヨタ新型プリウスに
装着されているホイールの外径が
先代モデルより大きくなったものの、
タイヤの横幅はそのまま変わっていない、
というお話しをしましたが・・

そもそも、
なぜホイールの外径を大きくする必要があるのか？
その一番の理由として挙げられるのが、
『どことなくカッコ良く見えるから・・』
ではなく、ホイールの内側についている
ブレーキのサイズを大きくできるからです。

というのも、プリウスに限らず、
近年は電動化によって車のボディーが重たくなり、
さらに高速化も進んでいる傾向にあるため、
より許容能力の大きなブレーキにすることで、
安全性・信頼性を高める必要があるんですね。

ちなみに、
ボディーの重量増や高速化に対応するために
ホイールの外径を大きくした場合には、
外径の大きさに比例して
ホイールに装着するタイヤの幅も広くすることで、
走行安定性を確保していくのが
一般的な対応方法なんですけど、

ところが路面に接地するタイヤの幅って、
広くなればなるほど接地面との抵抗が増して、
その結果、燃費が悪くなってしまうという、
ブレーキの許容能力を高めて安全性を得るのとは
相反する作用が起こるのも事実です。

そこで新型プリウスでは、
タイヤの横幅は先代モデルと変わらずに、
ホイールの外径だけを大きくすることで、
燃費が悪化しないようにしたんですが・・

これって今までの手法から考えると、
ホイール外径の大きさに見合わない
細いタイヤ幅で走ることになるため、
タイヤが回転する際にフラフラして
走行安定性が損なわれてしまうんですね〜

そこでタイヤそのものの性能を、
従来のものより高める必要性が出てきました。

具体的には限りなく真円（しんえん）に近くて、
なおかつ路面との接地抵抗（転がり抵抗）を
抑えたゴム質のタイヤです。

こうした様々な要求性能を満たしてくれる
タイヤが開発できたことで新型プリウスは、
初めて新ホイールの外径を大きくでき、
『どことなくカッコよく見える・・』
スタイルを手に入れることが出来たんです。

関谷はやと

 
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