新車が来ない理由　

From：関谷はやと

この３〜４日前から、
三栄自動車の取引先の方々から、
来年のカレンダーを頂く場面が増えました。

今年もあっという間の１年間だったような・・
そんな気がする一方で、
一つ一つの出来事を振り返ってみると、
やはり１年という期間は長い道のりなんだと、
様々な感情が渦巻くこの時期です。

実は先日も、
あるディーラーのセールスマンが
カレンダーを届けに来てくれた際に
話をした時のこと・・

資源高によるコスト上昇や
半導体不足による新車の納期遅れなど、
様々な要因が重なっている中でも、
作り手である自動車メーカー側は、
何とか生産しようと頑張っているはずなのに、

こと納期遅れについては、
コロナ禍で人の動きや物流が止まった時と
あまり変わってないそうです。

ところが、ニュースなどを見ていると、
日本の自動車メーカー各社は
軒並み過去最高益になる予想だ、
みたいに報道されているんですよね・・

たしかに日本の自動車メーカーは、
海外輸出も行っているため昨今の円安で、
例えば１台３万ドルの車を日本円に換算すると、
ちょうど１年前は１１０円＝１ドルだったので、
３３０万円になりますが、
現在の為替レートだと１４０円＝１ドルなので、
同じ３万ドルの車でも４２０万円となり、
９０万円もの差額（為替差益）が生まれます。

ただ一方では資源や材料を輸入に頼っているので、
その分仕入れコストは上昇していますが・・
それでも年間収益が過去最高になるかも！？
という予測が立つということは、
国内向けよりも輸出に力を入れてるんじゃないかと・・

つまり、いま日本で生産されている新車の大半、
特に日本と海外の両方で販売しているモデルなどは
日本国内よりも海外向けの割合が多いんでしょうね。

そう考えると新車の納期遅れの件も、
『なるほど、そうか！』と合点がいきます。

たしかに注文した車が納車されるのを
心待ちにしているユーザーにとっては、
『一体いつまでかかるんだ』と思われるでしょうが、

国内向けと海外向けの生産割合をどう決めるか？
については、メーカーにも台所事情があるので、
『国内のユーザーには申し訳ないですが
待ってもらうしかありません・・』というのが
メーカー側の本音じゃないかと思います。

関谷はやと

 
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